ANK免疫細胞療法と手術の併用による治療設計について

ANK免疫細胞療法と標準治療のがん治療設計

ANK免疫細胞療法と手術の併用

早期がんなら根治できる場合が多い

がんの外科手術療法は、目に見えるがんを切除する治療法です。メスによる開腹・開胸術などによる手術や体に負担の少ない内視鏡による手術も普及しており、腹腔鏡下切除術(体表に開けた小さな穴から内視鏡を入れてお腹のなかを間接的に見ながら行なう術式)、消化管に内視鏡を入れて行なう内視鏡下切除術があります。後者は、当院が専門としている領域です。

早期の手術は、標準治療最大の武器ともいえるでしょう。切除した病巣にがんがとどまっていて、ほかの部位に飛び散っていなければ、手術だけでも十分に根治が期待できます。腫瘍組織のなかに少しだけいるがん幹細胞(がんの種)ごと、すべてのがん細胞を取りきれていれば、その後の転移・再発の可能性が低くなるからです。しかし、がん幹細胞が飛び散っていると、いずれ再発・転移してきます。

手術とANK免疫細胞療法を併用するメリット

手術で切除した腫瘍組織のサンプルを顕微鏡で分析すれば、正確な病理診断が下せることです。実は、体の外から画像を見るだけでは、腫瘍の性質はわからないのです。手術でサンプルが採れると、その腫瘍が良性だったのか悪性だったのか、悪性のものなら転移しやすい性質かどうか、などがわかります。万が一、腫瘍の悪性度が高かった場合は、転移が確認できなくても、がん細胞が飛び散っている可能性を考慮して、全身療法を実施します。

全身療法としてANK免疫細胞療法を行う場合、手術で得たサンプルから、それを標的にCTL(がんを攻撃するキラーT細胞)を培養することも可能です。

CTLは、がんに対する免疫でNK細胞に加勢する細胞です。NK細胞は、がん細胞を正常細胞と見分けて攻撃します。対してCTLは、ある細胞が、自分が攻撃対象としている特定の物質を表面に発現しているタイプだった場合に、その標的物質を認識して攻撃します。つまり、特定の(1種類の)がんなら攻撃できるキラー細胞です。

つまり、手術後にANK免疫細胞療法を行えば、NK細胞だけではなく、CTLもがん細胞をたたくことに利用できるということです。

手術後にANK免疫細胞療法を行う場合の流れ

  1. 1. がんと診断され、手術を行なう方針が決まったら、早めにANK免疫細胞療法実施機関で医師の面談を受けてください。相談の結果、ANK免疫細胞療法を受けることにしたら、リンパ球を採取し、NK細胞の培養を始めます。
  2. 2. ANK免疫細胞療法の点滴を受けられるのは、通常リンパ球の採取から3週間前後たってNK細胞の培養ができてからになります。その間に手術を行ない、腫瘍を摘出します。可能なら、がん細胞のサンプル(1cm角の大きさ)をもらって、専用保存液に入れて京都に送り、CTLを培養してもらいます。
  3. 3. ANK免疫細胞療法で体内に残ったがん細胞を叩きながら、免疫力を回復して一連の治療を終えます。この場合、術後の抗がん剤投与は不要です。

以上が、手術後にANK免疫細胞療法を行なう場合の基本的な流れです。

手術前にリンパ球を採取して手術後にANK免疫細胞療法を実施

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