ANK免疫細胞療法と抗がん剤の併用による治療設計について

ANK免疫細胞療法と標準治療のがん治療設計

ANK免疫細胞療法と抗がん剤の併用

抗がん剤を実施するケース

体のあちこちにがんが転移している場合は、普通は手術をしません。姿が見えるようになったがんをいくら切除しても、新たながんが後から次々とできてくるからです。手術をやみくもに繰り返しても、患者にはメリットよりデメリットのほうが多いと、外科医は考えるのです。

そのようなケースだと、標準治療で選択肢にあげられるのは、まず抗がん剤(殺細胞剤)治療、それから放射線の照射などです。

手術不能のがんをANK免疫細胞療法で縮小して摘出する

がんの状態によっては、治療設計を工夫し、それがうまく奏効すれば、手術不能のがんを手術に持ち込める可能性もあります。そのようなケースの一例をあげれば、おおむね次のような流れになります。

手術不能のがんを抗がん剤とANK免疫細胞療法の併用で治療する場合の流れ

  1. 1.手術不能のがんと診断され、抗がん剤を始める前にリンパ球を採取し、NK細胞の増殖・活性化を始めます。
  2. 2. 血中HER2が9以上あればハーセプチンを週1回点滴投与してがんの増殖を止めます。
  3. 3. 増殖・活性化が完了したらすぐにANK免疫細胞療法に切り替えます。

このような場合、手術を終えたら、さらにANK免疫細胞療法を続けて残存・分散がんを叩くという治療設計になることが多いでしょう。周辺組織に手がつけられないほど浸潤していて手術できないというケースでは、先にANK免疫細胞療法を行なって、その後に手術という、普通とは逆の順番もありえるということです。さらに、そのような場合の手術でも、腫瘍の取り残しが必ずしもタブーではないといえます。

ANK免疫細胞療法を標準治療と組み合わせることで、そのように治療の可能性が広がることを知っておいていただきたいと思います。私の症例でも、実際に手術不能のがんを手術可能な状態まで改善した例があります。1つが卵巣がんの症例、そしてもう1つがの食道がんの症例です。

抗がん剤ががんをなくしきれない理由

抗がん剤や放射線治療では、一度に腫瘍を取り去る手術のように、一撃でがん組織を消し去ることはできません(標準治療ではない重粒子線などは除く)。抗がん剤やX線は、分裂中の細胞を順番に殺していくことで、徐々に腫瘍を縮小させることを目指す手段です。

抗がん剤とがん幹細胞

ところが、抗がん剤や放射線でがんを叩き続けていると、やがて、急に効果が現われなくなるときがきます。抗がん剤でいえば、まったく薬が効かなくなるわけです。これが「薬剤耐性」といわれるものです。この現象は「がんが薬剤耐性を得る」とか「薬剤耐性が出現する」などと表現されます。がんは、自分の身を守るために、抗がん剤や放射線に対する抵抗力までつけてしまうのです。

抗がん剤ががんをなくしきれない理由としては、薬剤耐性とともに、がん幹細胞の存在も挙げられます。腫瘍組織のなかには、がん細胞に対する割合は少ないものの、分裂・増殖がきわめて遅いがん幹細胞がいます。抗がん剤で叩くと、がん細胞の総数は大きく減りますが、がん幹細胞は分裂が遅いためにほとんど生き残ります。治療を続けるうちに、これらも薬剤耐性を持ち始めると考えられます。

医師が恐れるのは、薬剤耐性を得たがんには勢いを増し、増殖を速める傾向があることです。いったん薬剤耐性が現れると、ほかの薬(セカンドライン、サードライン)の効きも悪くなってしまいます。がんが薬に耐性を得ると、標準治療では事実上、打つ手がなくなってしまうのです。

しかし、ANK免疫細胞療法は「薬」ではないので、薬剤耐性とは無縁です。そこで、抗がん剤が一定の効果を上げたあと、薬剤耐性ができたと感じたらすぐANK免疫細胞療法が引き継ぎ、最後までがんを追いつめることを目指すといった方法が検討できるわけです。

手術不能のがんを抗がん剤とANKの併用で治療する場合の流れ

  1. 1. がんと診断され、手術を行なう方針が決まったら、早めにANK免疫細胞療法実施機関で医師の面談を受けてください。相談の結果、ANK免疫細胞療法を受けることにしたら、リンパ球を採取し、NK細胞の培養を始めます。
  2. 2. ANK免疫細胞療法の点滴を受けられるのは、通常リンパ球の採取から3週間前後たってNK細胞の培養ができてからになります。その間に手術を行ない、腫瘍を摘出します。可能なら、がん細胞のサンプル(1cm角の大きさ)をもらって、専用保存液に入れて京都に送り、CTLを培養してもらいます。
  3. 3. ANK免疫細胞療法で体内に残ったがん細胞を叩きながら、免疫力を回復して一連の治療を終えます。この場合、術後の抗がん剤投与は不要です。

後のANK免疫細胞療法

こうして、抗がん剤で縮小した腫瘍をANK免疫細胞療法で引き続き攻撃し、退縮・消失させることを目指します。最終的にがんが見えなくなり、再発しないレベルの免疫力を回復できればゴールです。この際、重要なことは、抗がん剤を受ける前にリンパ球を採取することです。

このように、攻撃力の高い抗がん剤と免疫系のANK免疫細胞療法を併用することで、患者様の経済的負担を抑えながら、より短期間でがんを効率よく減らす治療設計が可能になります。

抗がん剤とANK免疫細胞療法の相乗効果を高める治療設計

ANK免疫細胞療法と抗がん剤の併用は、がんを効率よく叩くためにANK免疫細胞療法医がしばしば推奨する選択肢です。ただし、あくまでもそれは「同時併用ではない」ことに留意してください。2つの治療法の作用が、お互いに矛盾しているからです。

抗がん剤は、がん細胞の増殖(分裂)が速いことに着目し、その「分裂」のタイミングに標的を絞った薬です。分裂中の細胞を殺すことで、相対的にがん細胞のほうをより多く減らそうとする設計なのです。したがって、がんを叩くときに分裂中の正常細胞が巻き添えを食うことは、はなから必要悪として織り込んでいるのです。その際、造血作用をじゃまされる「骨髄抑制」という副作用もあいまって、体内にいるNK細胞などの免疫細胞も大きなダメージを受けてしまいます。

抗がん剤による抗がん剤後にANK免疫細胞療法を追加するのは、総数の減少したがん細胞を狙って追い打ちをかけることになり、2つの治療の相乗効果を高める治療設計になります。また同時に、抗がん剤で免疫力の低下した体内に、活性を高めたNK細胞(ANK細胞)を投与してやることになり、脆弱化した免疫を立て直すことになる点でも非常に理にかなっています。

抗がん剤+ANK免疫細胞療法の治療設計

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