どうして日本ではがんで亡くなる人が多いのでしょうか。がんの症状・お悩み相談。

がんの症状・お悩み

どうして日本ではがんで亡くなる人が多いのでしょうか

厚生労働省の『平成29年我が国の人口動態』によると、日本のがん死亡率(人口10万人対)は295.5と、非常に高い水準になっています。よくいわれるように、日本国民の3人に1人はがんが原因で亡くなる計算です。


そんな日本と比較して、欧米では、がんで亡くなる人のみならずがんになる人も減少してきています。その理由としては一般的に、健康意識の高まりにより野菜不足・高脂肪の食事スタイルが改善されつつあることや、喫煙率の減少などが挙げられています。


それと同時に、治療法そのものも変わってきつつあります。

日本で主流を占めている殺細胞剤ですが、アメリカでは既に見限られ、化学療法の主流として分子標的薬という新しいタイプの抗がん剤がでてきています。市場シェアにおいても、新薬の開発においても、今や分子標的薬が主役となっているのです。


分子標的薬は、がん細胞だけを狙って殺す薬は作れないということから、そもそもがんを殺すことを諦めたところからスタートしています。細胞の増殖を促す信号をブロックすることでがん細胞の増殖を抑えて、がんの進行を食い止めることを目的としています。

副作用として正常な細胞の増殖も抑制されてしまいますが、免疫細胞がダメージを受けないため、免疫力を大きく下げることもない点が大きな特徴です。


我が国の保険診療で使われている抗がん剤は、60年以上昔から変わらない

そんなアメリカに対して日本では、新しいタイプの抗がん剤=分子標的薬がほとんど保険適用になっていません。ですから使用はごく一部にとどまり、相変わらず殺細胞剤が主流となっています。


この違いの原因のひとつに、アメリカと日本の医療制度の違いがあります。

日本の国民皆保険制度では、誰もが一定の医療を保障されていて、何の心配もなく病院に行くことができます。対してアメリカでは、自身で契約している範囲での治療しか受けられないのです。ですから日本では、多くの人にとって「治療=保険診療」なのです。


とはいえ、保険診療の範囲での治療は、長らく進んでいません。それにもかかわらず、多くのがん患者様が、保険診療が最適な治療であると信じ、保険診療の病院を受診しているのです。


がん治療における三大療法のうちの「手術」については、ロボット手術が開発されるなど、日々進化しています。「放射線療法」についても、技法は進化を続けています。それなのに、「化学療法」については、60年以上前に開発されてほとんど進化していない殺細胞剤が使われているのです。そんな古い治療法が主流であり続けるからこそ、日本ではまだまだがんで亡くなる人が多いのです。

がんの相談センター

がんの症状・お悩み一覧へもどる

ご相談・資料請求はこちら