ストレスは万病のもとといわれますが、ストレスはがんの原因になるのでしょうか。がんの症状・お悩み相談。

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ストレスは万病のもとといわれますが、ストレスはがんの原因になるのでしょうか

ストレスとがんは密接な関わりがあります。ストレスで免疫力が低下すると、がんの発症に影響を及ぼすからです。

フランク・マクファーレン・バーネットというオーストラリアのノーベル生理学・医学賞学者の仮説によれば、私たちの体内には毎日数千個のがん細胞が発生していると言われています。

それにも関わらず、なぜがんにならないのかというと、がん細胞が大きな腫瘍になる前に、NK細胞というリンパ球がそれらを見つけて殺しているからです。

NK細胞は健康な人ほど活力(NK活性)が高いため、がん細胞の識別・処理がすばやく行なわれます。これを「免疫監視機構」と言います。

日頃からNK細胞が体内をパトロールし、がん細胞が存在しないか厳しくチェックしているため、私たちはがん発症のリスクを回避できています。

では逆に、がんになる人の体内で何が起きているのかというと、さまざまなストレスをきっかけにNK細胞の活性が落ち、正常に作動しなくなっている可能性があります。

ストレスとは、がん以外の病気や放射線被ばく、酸化ストレス、強い精神的ストレスなどを指します。これらが体内の免疫システムを低下させ、がんの勢いに負けてしまうのです。

そうなると、がんはずる賢い本性を発揮して、免疫システムにニセの情報(信号伝達物質)を流してかく乱します。その信号によってNK細胞の活性が低下し、がんの探査や攻撃をやめてしまう「免疫抑制」という現象が起こります。最後には、がん細胞が腫瘍となってどんどん大きくなり、その一部が転移する性質をもつなど、非常に厄介な存在になります。

以上のことから、がんを発症する原因のひとつに、ストレスが関わっていると考えられます。

補足ですが、免疫が強く発動すると、熱や炎症を引き起こして外敵を撃退しようとします。

体調を崩して熱を出したときがその状態です。しかし、普段から熱が出ては日常生活に支障をきたすため、免疫の応答にはある程度抑制がかかっています。ですから、がんがNK細胞にかける「免疫抑制」は、普段の免疫システムを眠らせるほど異常に強いものだと理解してください。

体がうまく機能するよう、適度で絶妙なバランスが働いているのです。

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