「早期がん」と「進行がん」の違いを教えてください。がんの症状・お悩み相談。

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「早期がん」と「進行がん」の違いを教えてください

早期がんというのは「局所」の病変で、粘膜内にとどまっている状態のがんを指します。上皮内がんともいいますが、上皮とは粘膜のことを指しています。そのようながんは、例えば胃がん、食道がん、大腸がんなら、内視鏡でがんを含む粘膜をそぎ取るだけで治療が完結します。その後に転移する確率は5%以下です。

がんが一ヶ所にとどまっていることを、医師は「局所の」、あるいは「限局性の」などと表現します。そのような局所の病変として粘膜内にとどまっている早期がんは、まだ飛び散らない、つまり転移しないがんがほとんどなのです。

早期がんに関しては、手術で治ります。腫瘍の塊を取れば、体内にがん細胞がいなくなるはずだからです。

敵は全身に散らばったがん細胞

一方、進行がんの場合は手術だけで直すのは困難です。進行がんは粘膜の外に飛び出してしまっているタイプです。粘膜外には、粘膜下層、筋層などがあり、さらにほかの臓器と接していますが、そこまで進んでしまっているのが進行がんです。

がんが粘膜の外に出てしまうと、血液やリンパ液に乗って全身に散らばります。その場合、病巣を完全に切除しても、すでにがん細胞は全身に散らばっており、検査で見つからなくても体内に10億個未満の数が存在しています。検査で見つかる直径1cmの大きさでがん細胞は10億個あります。

よって、進行がんの場合は、手術に成功したからと言って治ったとはいえません。続けて、全身にまわっているがん細胞と闘う「全身療法」を検討する必要が出てきます。しかし、その闘いは早期がんに比べて格段に分の悪いものになります。進行胃がんでは、転移していると5年生存率が5%以下になってしまいます。

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