ウェルネスコラム「免疫薬「オプジーボ」と免疫療法との併用リスクに注意」

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免疫薬「オプジーボ」と免疫療法との併用リスクに注意

胃がんへの適応拡大が見込まれていることでも話題になっているのが免疫薬「オプジーボ」です。

一方で、「NEWSポストセブン」では「オプジーボ」について「『オプジーボ』と免疫療法 併用リスクに製薬会社も注意喚起」という記事が出ていました。

「オプジーボ」とは、がん患者自身に備わっている、免疫力を抑制しているブレーキを外す効果のある免疫薬です。厳密に使用量が決められている薬なのですが、一部の自由診療クリニックは、自身のクリニックで行なう免疫療法と組み合わせて規定用量より少ない量のオプジーボを患者に投与して治療を行なっているそうなのです。

実際に、「オプジーボ」と免疫療法を組み合わせたがん治療での死亡事故も起きているそうです。

「オプジーボ」を販売している小野薬品工業は、「オプジーボ」と他のがん免疫療法を併用で重篤な副作用が発現した症例が6例、死亡例が1例あると発表しました。

その上で「がん免疫療法との併用について、安全性及び有効性は確立していません」と警鐘を鳴らしました。

副作用が発現したことを受けて、「オプジーボ」の添付文章には次のような警告が記されることになりました。

「本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識経験を持つ医師のもとで本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること」

しかしこの決まりに反して、オプジーボを個人輸入して使用を続けている自由診療クリニックがあるそうなのです。「オプジーボ」の使用は、国や企業が定めた決まりにのっとり正しく行なわれるべきです。患者様ご自身も、この実態を知っていただき、十分に注意をしてください。

週刊ポストでは、「がん患者がすがる『免疫療法』医者同士が競合を詐欺師扱い」とあります。その中では、お互いに詐欺師と相手を誹謗中傷して患者を取り込んでいる姿を書いています。オプジーボは、そのようなクリニックで免疫療法と併用されているのです。

滑稽なのが、投与量が通常の10分の1しかないのですが、それでは小児に使用する量より少ないのです。それで大人に効果があろうはずがありません。薬剤費が安く済むのと副作用が出ないので、その投与量にしているのです。素人を騙す詐欺商法と言われても仕方ないでしょう。

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