ウェルネスコラム「遺伝性がん、卵巣がん抑制遺伝子BRCA1の動きを助けるタンパク質を発見―大阪大学」

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遺伝性がん、卵巣がん抑制遺伝子BRCA1の動きを助けるタンパク質を発見―大阪大学

参考URL: http://www.qlifepro.com/news/20170718/discovered-protein-scai-which-helps-movement-of-brca1.html

遺伝性乳がん・卵巣がん抑制遺伝子BRCA1の動きを助けるタンパク質「SCAI」を発見-阪大 (QLifePro)


大阪大学は、遺伝性乳がん、卵巣がんを抑制する遺伝子「BRCA1」の働きを助けるタンパク質「SCAI」を発見したと発表しました。


傷ついたまま蓄積されたDNAは、がんや老化を引き起こしやすくなることが知られています。BRCA1は、DNA修復に関わる遺伝子の一つで、乳がんや卵巣がんの発生を防いでいます。

大阪大学の研究グループは、SCAIの機能を調べるために、実験を行ないました。SCAIの働きをなくしたBRCA1変異によるがん細胞に抗がん剤を投与すると、抗がん剤の影響を受けやすくなり、SCAIが働かないとBRCA1がDNAを修復できなくなることを突き止めました。


さらに、SCAIはBRCA1の動きを抑制するタンパク質「RIF1」の働きを制限することで、BRCA1の働きを助けていることも判明しました。SCAIは二つの効果によって、BRCA1を助けているのです。


研究グループは「今後、SCAIが詳しく解明され、BRCA1変異によるがん発生の過程が明らかになり、発症前診断やがんの予防薬、がん治療法の開発につながるでしょう」と期待を寄せています。


がん化を促進する遺伝子が発見されて以来、発がんを抑制する遺伝子の存在が予想されていました。1986年Rb遺伝子が発見されてから現在までには、20以上の抑制遺伝子が認められています。 BRCA1は家族性乳がん、子宮がん、卵巣がんの抑制遺伝子として知られているものです。


阪大グループはSCAI(Suppressor of Cancer Cell Invasion)が、BRCA1を助ける遺伝子であることを発見しましたが、SCAIの発見がががんの予防に繋がるどうかかは、今後の研究にかかっているといえるでしょう。


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