ウェルネスコラム「がん細胞の代謝をリアルタイムに測定できる手法を開発――東北大学」

ウェルネスコラム

理事長ブログ

がん細胞の代謝をリアルタイムに測定できる手法を開発――東北大学

東北大学は、がん細胞の代謝をリアルタイムに測定できる手法を開発したと発表しました。


がん細胞は特徴的な代謝機構を備えており、その代謝の活動により、がん細胞の悪性化やがん細胞の特徴である無限の増殖機能が始まると考えられています。

そのため、がん細胞の代謝を解明することは、がん細胞の全容解明につながるとされてきました。

しかしこれまでがん細胞が代謝する姿を捉えた映像はなく、代謝活動をリアルタイムで捉えることに研究者たちは苦心していました。


今回、同大学大学院歯学研究科口腔生化学分野の高橋信博教授らの研究グループは、口腔扁平上皮癌細胞を用いて、グルコースなどの代謝の際に生産された酸を継時的に測定することで、代謝の様子をリアルタイムにモニターできるシステムを開発しました。また、この手法を用いて、がん細胞のPH変動に伴って本細胞の代謝活性が変化することも明らかにしました。


本成果により、がん細胞や他のがん細胞の代謝研究に応用が期待され、効果的な抗がん剤の使用法が確立されることが期待されています。


がん細胞は、細胞分裂速度が良性細胞に比べてはやいため、大量の糖を消費します。また、がん細胞は嫌気的環境なので、糖代謝の副産物として乳酸が大量に生成されるため、酸性に傾きます。その性質を応用してがんを追跡した研究であり、今回のこの開発は画期的であると思います。

【次のページ】乳がん治療、遺伝子検査で手術不要の患者を...

【前のページ】注目を集めるがん免疫療法「CAR-T療法...

一覧へもどる

がんの相談センター

ご相談・資料請求はこちら