ウェルネスコラム「注目を集めるがん免疫療法「CAR-T療法」、武田薬品工業がベンチャー企業と提携して本格参画へ」

ウェルネスコラム

理事長ブログ

注目を集めるがん免疫療法「CAR-T療法」、武田薬品工業がベンチャー企業と提携して本格参画へ

武田薬品工業と製薬会社ノイルイミューン・バイオテック社は、新しいがん免疫細胞療法CAR-T療法を主とした新規がん免疫療法薬の開発で提携契約を結んだと発表しました。


CAR-T療法は、患者の免疫細胞を取り出して操作を加え、がん細胞への攻撃性を高める治療法です。がん免疫治療の新しい治療法として注目されており、2017年8月にアメリカ食品医薬品局(FDA)が、スイスの製薬会社ノバルティス社が開発した、CAR-T療法のがん免疫治療薬「キムリア」を世界で初めて承認したことでも話題になりました。


今回の提携で研究対象になるのは、山口大学の玉田耕治教授が開発した次世代型CAR-T細胞免疫療法技術です。山口大学とがん研究センターによる、がん免疫療法に特化したベンチャー企業のノイルイミューン・バイオテック株式会社が本技術の権利を独占しています。


武田薬品工業の腫瘍薬開発チームのトップであるChristopher Arendtは、「次世代型『CAR-T』細胞療法技術は、大きな可能性があると認識しています。当社は優れた業績を持つノイルイミューンの研究チームと共同研究できることを大変うれしく思います」とコメントしています。


ノイルイミューンの石﨑秀信社長は、「武田薬品との提携は、本技術を活用した治療法をいち早くがん患者様に届けるための重要な一歩となると確信しています」と意気込んでいます。


CAR-T療法は、2017年8月ノバルティス社が米国FDA(食品医薬品局)の承認を取った新しい免疫細胞療法です。その中身は、免疫細胞のひとつであるT細胞に遺伝子操作を加えて攻撃力を高め、がんを攻撃する免疫細胞療法です。がん細胞だけでなく正常細胞も攻撃するため、それなりの副作用があります。対象となるがんは、主に小児の白血病です。


リンパ芽球性白血病は生存率が極めて低いため、CAR-T療法により長期寛解が望めることで承認されたのです。ただし、CAR-T療法は1回分で5200万円と費用が超高額。ANK免疫細胞療法は、NK細胞を増殖活性化して戻す免疫細胞療法であり、費用はCAR-T療法の10分の1です。21世紀のがん治療は免疫細胞療法に向かっていることが明確となりました。

【次のページ】がん細胞の代謝をリアルタイムに測定できる...

【前のページ】免疫薬「オプジーボ」と免疫療法との併用リ...

一覧へもどる

がんの相談センター

ご相談・資料請求はこちら