ウェルネスコラム「がん治療に効果的な抗体分子のスクリーニング法を開発―東北大学」

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がん治療に効果的な抗体分子のスクリーニング法を開発―東北大学

参考URL:http://news.mynavi.jp/news/2017/06/12/236/

東北大、がん治療に有望な組換え抗体分子の効率的スクリーニング手法を開発


東北大学の熊谷泉名誉教授、東北大学大学院工学研究科の梅津光央教授、杉山在生人氏らの研究グループは、がん細胞を効果的に攻撃することができる、治療薬としての効果が期待できる抗体分子を簡単にスクリーニングできる手法の開発に成功したと発表しました。

この手法は、2017年6月6日、イギリスの雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。


T細胞を架橋する二重特異性抗体は、腫瘍に高い浸透性をもつとともに、T細胞を利用した今までとは異なるメカニズムでがん細胞を攻撃できるため、次世代型の抗体医薬品として期待されています。

その二重特異性抗体のひとつであるディアボディは、高い薬効をもつものの、それを構成する抗体の組み合わせによってはその薬効が変化してしまうことが課題として知られていました。

そういった理由から、ディアボディから効果の高いものだけを効率的にスクリーニングする手段の開発が待たれていたのです。


今回、研究グループは、薬効を簡単に評価する方法を開発することで、薬効を網羅的に検討することができるプロセスを構築しました。

この検証のために100を超えるディアボディのスクリーニングを行ったところ、従来よりもおよそ1000倍高い薬効をもつ抗体の創製を実現したのです。


このスクリーニング手法によって、がん治療のための抗体開発がさらに進むことが期待できるとされていますが、一般にがんを認識して攻撃できるのはNK細胞であってT細胞ではありません。


T細胞にもNKT細胞またはキラーT細胞という、NK細胞に似てがんを認識して攻撃できる細胞がありますが、それはT細胞のほんの一部にすぎません。 従って、たとえ攻撃力を1000倍に高めてもNK細胞に敵うことは期待できないのです。

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