ウェルネスコラム「膵がんの早期検査に関連する新たな血液検査を発明―マサチューセッツ総合病院」

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膵がんの早期検査に関連する新たな血液検査を発明―マサチューセッツ総合病院

参考URL:http://healthpress.jp/2017/06/post-3047.html

「膵がん」の早期発見につながる血液検査「マルチプレックスプラズモンアッセイ」を開発


マサチューセッツ総合病院(アメリカ・ボストン)のCesar Castro氏らの研究グループが、膵がんの早期検査に関連する新たな血液検査を発明しました。


発明は、2017年5月24日、『Science Translational Medicine』に発表されました。

それによると、グループは「マルチプレックスプラズモンアッセイ」という分析法によって、膵がんのうち8割を占める膵管腺がん患者の細胞から血液中に放出される構造体「細胞外小胞(EV)」という構造体を分析しました。

すると、5つの特異的なタンパク質の特徴を持つ細胞外小胞が、膵管腺がんのマーカーになることを発見したそうです。


さらに、膵管腺がんまたは非がん性の疾患で手術をした患者43人の血液検体で上記のマーカーの精度を調査したところ、感度(陽性の確率)が86%で、特異度(陰性の確率)は81%でした。


現在膵がんの腫瘍マーカーとして普及しているのは、「CA19-9」です。

CA19-9は、がんが進行するまでは値が上昇しないため、治療の経過を確認する手段としては有用であるものの、診断法としての精度が低いことが課題でした。


それに対して、今回のマーカーは、より精度が高い上、検査の一部分が自動化されているため、時間が短縮でき、費用も安価なのです。


CA19-9は膵癌のマーカーとして確立されており、それに加えて新たなマーカーが登場したことは良いことです。しかしニュース文面から判断する限り、早期膵がんの発見率がCA19-9よりどの程度優れているかは不明です。一般に、マーカーで早期がんが診断できるケースはごく限られています。経過を見ていきたいところです。

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