コラム「メラノーマ細胞の増殖を抑制する化合物発見―近畿大学」

コラム

2017年05月23日院長ブログ

メラノーマ細胞の増殖を抑制する化合物発見―近畿大学

参考URL:http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H5N_Z00C17A5000000/

「皮膚がん抑制する物質発見 近大、新薬開発に期待」


近畿大学の杉浦麗子教授(分子医療・ゲノム創薬学研究室所属)らのチームが2017年5月9日、悪性黒色腫(メラノーマ)細胞の増殖を抑制する化合物「ACA-28」を新たに発見したと発表しました。


悪性黒色腫(メラノーマ)細胞とは、皮膚がんの一種で、顔や背中、腹、手、爪、足の裏、粘膜など、体のさまざまな部位に発生します。メラノサイト(色素細胞)や母斑細胞("ほくろ"の細胞)ががんになったもので、発生の原因はまだ明らかにされていないものの、紫外線などの刺激がその要因ではないかと考えられているものです。転移が早いことが特徴です。


メラノーマは、手術で切除することによって治療されます。メラノーマの進行度合いによっても異なりますが、目にみえる範囲のみ切除した場合その周囲にメラノーマが再発する可能性があるため、がんの周囲までも数cm広めに切除するのが一般的です。


杉浦麗子教授らのチームは、特定のメラノーマ細胞においてがん細胞の増殖に関係している「MAPキナーゼ」が異常に活性化していることに注目しました。化合物の探索システムを開発し、そのシステムを活用してMAPキナーゼの増殖をコントロールできる化合物を探索すると、「ACA-28」という化合物が発見されました。ACA-28は、がん化した細胞のみの増殖を抑制するため、正常な細胞に及ぼす影響が少ない点が特徴です。  


ACA-28は近畿大学杉浦教授が発見した物質でヒトメラノーマ細胞での実験で効果があったとの報告です。

これが薬剤として承認されるにはフェイズⅠ、フェイズⅡ、フェイズⅢの三段階の臨床試験を経て有効性と安全性が担保されて初めて抗がん剤として認可されるのです。

それまでの費用は数千億円、かかる年月は数年間かかります。

メラノーマは患者数が少ない希少がんです。

果たして国内の製薬企業に患者数が少ないがんだけを目標に巨額の費用負担で取り組むだけの体力があるのでしょうか。

他の癌腫でも実験して有効性を確かめる必要があると思います。

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