ウェルネスコラム「がん細胞、体内時計乱し肝臓に負担 京都ATR研究」

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がん細胞、体内時計乱し肝臓に負担 京都ATR研究

東京大学、国立循環器病研究センター、統計数理研究所と共同で研究を行った国際電気通信基礎技術研究所の発表によると、がん細胞が24時間の周期である人体のリズムを乱すことで肝臓に負担を与えていることがわかりました。

同研究グループは、乳がんが人体に与える影響のうちのひとつとして、肝臓の「概日リズム」を発見しました。

概日リズムとは、生物がもつリズムのことで、およそ24時間の周期のものです。いわゆる体内時計のことといえばピンとくる方もいるでしょう。人間はもちろんのこと、地球上に生きるほぼすべてのものがこのリズムをもっています。

研究の狙いとしては、がんが人体に与える影響と影響を与える仕組みを解明し、制御する手立てを見つけることで、がんとの共存の可能性を見出すことです。

研究グループは、マウスの乳がんを解析し、乳がんが肝臓の遺伝子発現の概日リズムを乱すことを発見し、さらには乳がんによって肝臓の生理的異常が引き起こされていることがわかりました。

がん患者様の中には、肝臓が肥大したり、眠れなかったりする方が少なくありません。その原因として、がんが概日リズムに悪影響を与えていることが挙げられると考えられます。

この発見により、がんの治療法がよりよくなったり、新たに開発されたりすることがあるでしょうし、また、がん患者様の闘病生活が少しでも快適になることがあるかもしれません。

2人に1人ががんにかかるといわれる日本です。たとえ、がんにかかり、がんが発見されたときには既にかなり進行していて、延命や完治が期待できない場合でもがんと共存して生きていけるよう、この研究結果ががん患者様の闘病生活の質の向上に役立てられることでしょう。

参考:http://www.atr.jp/topics/press_170406.html

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