ウェルネスコラム「食道がん、手術件数少ない病院では死亡率2.6倍...日本食道学会調査」

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食道がん、手術件数少ない病院では死亡率2.6倍...日本食道学会調査

日本食道学会研究班の全国調査によって、手術件数の少ない病院で食道がんの手術を受けたがん患者様の死亡率が、手術件数の多い病院で手術を受けた場合と比較して2倍以上高いことが明らかになりました。

食道は心臓や肺などの臓器に囲まれており、また体の中心に位置しているため、食道がんの手術は難易度が高いといわれています。また、手術後に合併症が起こるケースも多いものです。

難易度の高い手術ゆえ、手術する医師や手術にかかわるスタッフの経験の数が結果に如実に反映されるということでしょう。

日本食道学会研究班では、国内のほとんどすべての外科手術が登録されているデータベースから、2011年から2013年に実施された食道がんを抽出し、およそ1000院で実施された約1万6600件の手術を分析しました。手術の後90日以内に亡くなったがん患者様の割合の全国平均は3.0%でした。これが「死亡率」です。

1年間に30件以上の手術が実施された院での手術約6100件においては、平均死亡率が1.8%。対して年間に実施された手術が5件未満の院での手術約3000件においては、平均が4.7%と、2.6倍もの開きがみられたのです。それだけでなく、年間手術数が多い病院であるほど、死亡率が低い傾向がみられました。

ここで一つ興味深いのが、執刀医の手術件数によって死亡率の差がなかったことです。

手術の技術だけでなく、看護師などのスタッフによる手術前後のケアについて、実績による差があるということでしょう。

手術を受ける際には、年間に実施される手術の数がどのくらいなのかを確認するとともに、手術時のスタッフ編成、手術前後のケアにあたるスタッフの体制についても細かく確認し、少しでも安心できる病院を選ぶことが大切です。

参考:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170315-OYTET50007/

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