コラム「親のがんを子どもに伝えるか「子に伝えてよかった」の回答が8割以上」

コラム

2017年03月21日医療ニュース

親のがんを子どもに伝えるか「子に伝えてよかった」の回答が8割以上

がんは日本人の二人に一人が発症するといわれる国民病であり、早期発見と最先端治療による完治も可能であるというイメージも少しずつ広まってきましたが、自分もかかるかもしれないと考えるとやはり怖い病気です。

もしも自身ががんであると告げられた場合、子どもにそれを伝えるのかどうか、伝える場合はどのように伝えるのか。判断に迷ってしまうものだと思います。どうすれば絶対に良いという正解は当然ありませんが、経験者の方はどのように考えているのでしょうか。

医療機関向けマーケティング支援会社のメディリードと子どもを持つがん患者の支援活動をする「キャンサーペアレンツ」は、「お子さんに自身のがんを伝えること」に焦点を当てたコミュニケーション実態調査を実施し、その結果を発表しました。
(全国各地方34都道府県に在住する30~64歳のがん患者・経験者の男女133人の回答を得ました。)

調査によると、全体の約7割の回答者がお子さんにがんのことを伝えていることがわかります。また、伝えたと回答したうちの約8割が「自分で伝えた」、次いで多いのは「配偶者・パートナーが伝えた」という回答です。いつ伝えたかという質問に対しては、8割以上が「告知から1ヶ月以内に伝えている」という結果になりました。

自身のがんをお子さんに伝えた理由についての回答はさまざまですが、一部抜粋します。

■受け止められる、理解できると考えたから
・先々どうなるかわからないので話したほうがいいと思った。自分でできることやお手伝いなど協力してほしいため。娘なら、受け止めてくれると思った
■隠すことはできない、隠したくないと考えたから
・シングルマザーで、子どもをお風呂に入れるのは私。治療による変化も隠す事は出来ないので、子どもが解る表現で伝えた
■子どもに(病気のことなどを)考えてほしいから
・病気になることは不幸なことではなく、誰にでもおこる普通の出来事。子供たち自身が病気になったときのことも考えて、伝えた
■安心させたかったから
・7歳で言葉の選択が難しいので、自分でわかりやすく伝えて安心させてあげたいと思った

親子の信頼関係ゆえに誰に言えなくても子どもには、という方や教育的観点での考えなどもありますが、伝え方についてはお子さんの年齢が大きく関係していることがわかります。

伝えた際のお子さんの反応はさまざまですが、結果として、「伝えて良かったと思う」という回答が約9割、「伝えなければ良かった」というは1件もありませんでした。また、伝えた後の関係性については「特に変化はない」が約7割、「良い関係に変化した」が約3割という結果になりました。「良い関係に変化した」と回答した理由には、お子さんの自発的行動などの成長が見られてという内容が多く含まれています。

冒頭でもお伝えしたとおり、伝える/伝えない、伝える場合はどう伝えるかに対して絶対的な正解はありません。
しかし、信頼できる家族に伝えることは、家族とのコミュニケーションだけでなく自身のがんとの向き合い方においても、より良い状態に向かうことにつながるはずです。悩まれている方は、今回の調査結果を参考にしてみてください。

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