コラム「光免疫療法、2017年内を目処に国内での臨床試験開始」

コラム

2017年11月15日医療ニュース

光免疫療法、2017年内を目処に国内での臨床試験開始

アメリカ国立保健研究所(NIH)の小林久隆主任研究員は2017年11月14日、朝日新聞の取材に対応し、光を照射してがん細胞を壊す新しいがん免疫療法の安全性を確認する臨床試験の日本国内での開始を目指して準備を進めていることが判明しました。

光を照射してがん細胞を壊すこの癌治療法は、光免疫療法というものです。

近赤外光を照射することで反応する化学物質と特定のがん細胞に結びつくたんぱく質(抗体)を結合させた薬を注射すると、抗体はがん細胞と結びつきます。

近赤外光を照射すると化学物質が反応し、がん細胞を破壊することで、免疫細胞が活性化するしくみです。

アメリカでは、2015年よりアスピリアン・セラピューティクス社とNIHが最初の治験を実施しています。

その結果、三大療法では治癒しなかった頭頸部がん患者8人のうち3人ではがんがなくなった上、その後1年以上生存していることが確認されています。

残り5人は治療後に亡くなりましたが、そのうち4人はがんが縮小していたことがわかっています。重い副作用もありませんでした。

2019年にはアメリカでの承認を獲得し、実用化を目指すとのことです。

さらに将来的に抗体の種類を8程度に増やし、がん患者のうち8~9割が治療の対象になる可能性があるということです。

日本国内での臨床試験の開始は、2017年内を目指されており、小林さんは取材に対し、「光免疫療法はがんが再発した人も希望が持てる方法。がんに打ちかつ治療として普及させたい」と話しています。

参考URL:http://digital.asahi.com/articles/ASKCB4J9VKCBUBQU00M.html?_requesturl=articles/ASKCB4J9VKCBUBQU00M.html

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