ウェルネスコラム「胃がんガイドライン、「オプジーボ」掲載を間に合わせるため発行を先延ばしへ」

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胃がんガイドライン、「オプジーボ」掲載を間に合わせるため発行を先延ばしへ

小野薬品工業のがんの免疫薬「オプジーボ」が、胃がん患者向け治療薬として2017年9月末にも追加承認を受ける見通しです。

それを受け、現在作成が進められている「胃がん治療ガイドライン第5版」も、オプジーボの承認を待って、当初発行予定だった2017年9月から年末、もしくは2018年初頭にずれ込む可能性が出てきました。


がんの免疫薬「オプジーボ」は、がん細胞によって活動を制御されていた免疫細胞のブレーキを解除し、自分の免疫力を使ってがん細胞を攻撃する新たな免疫治療薬です。2014年に初めて悪性黒色腫(メラノーマ)に対しての治療薬として販売開始され、徐々に適用を拡大してきました。


胃がんは日本人が最も多く罹患するがんの一つで、国内で年間5万人の患者が命を落としています。そのような背景から、より効果的な治療薬の開発が待ち望まれてきました。

今回のオプジーボの胃がん治療への適用解禁で、適用範囲に入る患者が1年に3000人から4000人ほど増加する見通しです。


これまで、ガイドラインに新規薬剤を盛り込む場合は、承認済み薬であることを条件としてきました。オプジーボは、ガイドライン発行予定の2017年9月までには承認されないとの見通しから、学会は当初掲載しない予定でした。


ですが、胃がん治療薬の開発中止が相次ぐ中、新たな胃がん治療の選択肢が増えないことが懸念され、オプジーボは「承認見込み」として掲載する方向で話が進められていました。最終的に、学会は当初のガイドライン掲載方針にのっとり、オプジーボの承認を待ってガイドラインの発行時期を定めることに決めたということです。


医療関係者によるオプジーボへの期待が伝わるニュースです。

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