コラム「がんの原因のたんぱく質の分解領域拡大、抗がん剤の新薬開発に期待」

コラム

2017年07月31日医療ニュース

がんの原因のたんぱく質の分解領域拡大、抗がん剤の新薬開発に期待

参考URL: http://www.nikkei.com/article/DGXLZO19157820T20C17A7TJM000/

"抗がん剤の標的広く 原因たんぱく質分解、国立衛生研と武田薬品" 日本経済新聞


国立医薬品食品衛生研究所は武田薬品工業と共に、がんの原因になるたんぱく質を取り除く新たな技術を開発したと発表しました。


今回両社の研究チームが開発した技術は、人の体内で手のような働きをして、片手でがんの原因となるたんぱく質をつかみ、もう片方の手で、たんぱく質の分解を生じさせる「ユビキチン」と呼ばれる物質を呼ぶ酵素をつかみます。そしてがんの原因となるたんぱく質を、ユビキチンをくっつけて消滅させることができます。

従来の抗がん剤が効く範囲は、たんぱく質全体の約3割に限られていましたが、今回の成果で残りのたんぱく質についても効果の範囲が広がります。がんの発症に関わるたんぱく質は数百種類以上あるといわれていますが、その大部分を分解することができるようになります。


今回の技術開発を生かした全く新しい仕組みを持つ抗がん剤の開発が期待される中、東京都医学総合研究所の田中啓二所長は、「分解する標的を狙うために、病気の原因を見つける基礎研究が重要になる」と予測しています。


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