コラム「がん免疫薬「オプジーボ」、胃がんへの使用が9月解禁見込み」

コラム

2017年07月18日医療ニュース

がん免疫薬「オプジーボ」、胃がんへの使用が9月解禁見込み

参考URL:http://www.nikkei.com/article/DGKKZO18647130Z00C17A7EA1000/

"オプジーボの胃がん適応、9月にも承認 小野薬品 相良社長"


小野薬品工業が開発したがん免疫薬「オプジーボ」が、2017年9月には胃がん治療に適用される見込みであることを日本経済新聞社が明らかにしました。小野薬品工業の相良暁社長が同社のインタビューで、オプジーボを取り巻く状況について語りました。


オプジーボは、"免疫細胞"という人間が本来持っているがんに対抗する細胞の力を高め、がん細胞に打ち勝つ"がん免疫療法"の手助けをする薬です。2014年7月に皮膚がんの一種・メラノーマに効果的な治療薬として承認されました。その後2015年12月に肺がんへの適用も承認され、そして今回新たに胃がんへの適用も承認される運びとなりました。


順次適用範囲が広がり、2017年2月には、政府主導により価格が半額に引き下げられて患者への負担が軽減したオプジーボですが、その分負担を被ることになった製薬会社の言い分として相良社長は、「医療財政のために医療費を抑制するための引き下げは承知しています。しかし、予定外で公定価格を変えられると中期的な売り上げ予測が変わり、当初盛り込んでいた研究開発費にまで影響が及びます。ルールを明確化していただき、リスクが大きいイノベーションに挑戦し続ける我々の姿勢もしっかりと見ていただきたいものです」と訴えています。


今回新たに承認される見通しになった胃がん適用について相良社長は、「国内には13万人の胃がん患者がいます。オプジーボは手術が不可能でがん細胞の増殖速度が速い進行がんの患者に使用できます。他の抗がん剤が効かなくなったときに投与され、対象患者は1万人に上ります」と語り、投与される患者数については、「オプジーボは免疫に作用する薬なので大きな副作用が発生する危険性もあります。オプジーボの提供は、副作用に対応でき、専門家が決めたガイドラインに沿った要件を満たしている医師と施設に限定しています。そのため、要件を満たしている全国で1000か所以下の大規模病院で投与され、実際に使用できる患者は対象患者の数%程度になります」と予測しています。

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