ウェルネスコラム「甲状腺がんの子4人に1人が進路に影響〜支援団体アンケート」

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甲状腺がんの子4人に1人が進路に影響〜支援団体アンケート

3・11甲状腺がん子ども基金は4月11日、3月末までに経済的な支援を行ってきた子どもの現状を発表しました。


「3・11甲状腺がん子ども基金」は、東京電力福島第一原発事故の後に甲状腺がんになった子どもたちを支援している市民団体で、小児甲状腺がんの患者様に向けた療養費の給付や、小児甲状腺がん患者様の増加についての理解を深めてもらうようなイベントの開催などを行っています。つまり、被ばく状況を調査し、対策し、患者様に対しての経済的・精神的支援を行っている団体です。


3・11甲状腺がん子ども基金は、2016年12月から2017年3月までに、原発事故当時に4~18歳だった子どもたち81人に経済的な支援を行いました。そのうちの58人が福島県の子どもたち、その他の県の子どもたちが23人です。


今回の調査によると、25%の子どもたちが、がんを発症したことが原因で進路の変更や断念を行ったことがあると判明したのです。内定が取り消されたり、大学を休学・退学したりした子、通学ができなくなった子、就職を遅らせた子、勤務内容を変更した子もいたようです。




3・11甲状腺がん子ども基金の調査では、「甲状腺がんを受けて心配になったり悩んだことは何か」という質問に対して、最多の回答は「結婚」だったとのこと。この回答は半数を超えたそうです。次に多かったのが「学業」「治療費」、そして「就職」。それぞれ半数近い子どもたちが悩みを抱えている結果になりました。


福島県内では、「被ばく」と「差別」についての悩みが46%、38%とやはり高い割合を占めました。県外でも、11%、5%の割合です。その他にも、がんの再発や転移、手術跡、将来の健康などの悩みが多く挙げられました。


また、がんであることは周囲に隠しているという回答が多く見られました。

3・11甲状腺がん子ども基金では、がんについての理解を深めてもらう活動も行っています。

がん患者様がよりよい闘病生活を送るためには、周囲の理解は欠かせません。

がんについて、正しい知識が広まることを強く願っています。

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