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がん検診、半数近くの人が「多忙」「必要ない」を理由に2年以上受診せず
内閣府は、2016年に「がん対策に関する世論調査」を実施しました。
実施機関は2016年11月17日~27日で、日本国籍の18歳以上の男女3000人を対象とし、そのうち1815人から有効な回答を得たものです。
▼医療機関で実施されているマンモグラフィ撮影や、胸や胃のレントゲン撮影によるがん検診を受診しているか
- 2年以内に受診した 52.6%
- 2年以上前に受診した 13.8%
- 今までがん検診を受けたことがない 33.4%
▼2年以内にがん検診を受診していない人は、なぜ受診していないか(複数回答可)
- がん検診を受ける時間がないから 30.6%
- 健康状態に自信があり受診の必要性を感じないから 29.2%
- 心配なときはいつでも医療機関を受診できるから 23.7%
- 費用がかかり経済的な負担になるから 15.9%
以上の結果から、半数近くの人が「時間がない」「必要を感じない」などの理由から定期的ながん検診を受けていないことがわかります。
また、こんな調査結果もあります。
楽天リサーチ株式会社による「がん治療に関する調査」です。
2017年2月に実施された、半年の間にがんの治療を受けた20代から60代の男女1066人を対象とした調査で、3月23日に結果が発表されたものです。
▼分子標的約の服薬期間
- 1年以上 40%
- 7カ月から1年 17%
- 4カ月から6カ月 18%
- 2カ月から3カ月 18%
- 1カ月以下 7%
▼毎月がん治療のために病院に支払っている費用
- 3万円未満 12%
- 3万円以上5万円未満 35%
- 5万円以上10万円未満 30%
- 10万円以上20万円未満 17%
- 20万円以上 6%
以上から、半数以上のがん患者様が5万円以上を負担していることがわかります。
がん治療は、闘病期間が長期にわたることが多く、費用負担が大きくなることも多いものです。
今は必要を感じていない方も多いかもしれませんが、何よりも予防が第一です。定期的にがん検診を受診し、早期発見・早期治療に努めるようにしましょう。
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