ウェルネスコラム「胃がんの全摘出手術のメリット」

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胃がんの全摘出手術のメリット

胃がんは、他の部位のがんと比べて生存率が高いがんだといわれています。

ある程度進行していたとしても、がんの病巣を手術によって切除することができれば完治率が高くなるのです。

胃がんの全摘出手術については、がんのステージと、胃の中でがんができた箇所によって、医師の判断が異なります。

例えば、早期であったり、胃の下部にがんができたりした場合は、胃の一部を残して切除することがあります。

それに対して、胃の上部にがんができた場合は、胃を全摘出するケースが多いとされています。

その他、ある程度進行した胃がんで胃の一部のみを摘出する手術においても、予想していた以上に進行していることが判明した場合には、途中で全摘出手術に変えることもあります。

胃がんと胃切除症候群

胃がんで全摘出手術を実施すると、さまざまな影響があります。

これらのことを、胃切除症候群といいます。

胃切除症候群のうち、特に多くみられるのがダンピング症候群です。

ダンピング症候群は、胃切除後、摂取した食物が急速に小腸に流入するために起こります。

食事中や直後(30分程度)にみられる早期と、食後2~3時間たってみられる後期(晩期)に分けられます。

早期ダンピング症候群

食物が腸に急速に流れ込むことで起こります。主な症状は、動悸、めまい、冷汗、顔面紅潮、全身倦怠感などです。

後期(晩期)ダンピング症候群

食物が腸に移動し、短時間で吸収されるため、一時的に高血糖になります。これに反応してインスリンという血糖を下げるホルモンがたくさん分泌され、逆に低血糖になって起こります。 症状としては、食後2~3時間たって、頭痛や倦怠感、冷汗、めまい、手指のふるえなどが現れます。

ダンピング症候群は、胃を切除したがん患者のうちの1~3割ほどの患者にみられるとされています。

胃がんは全摘出手術によって生存率を向上させることができますが、ダンピング症候群などの胃切除症候群の存在も忘れてはいけません。

早期発見・早期治療が大原則ですが、治療によって予想されるデメリットについても確認するようにしましょう。

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