コラム「肝臓がんの肝切除術について」

コラム

2017年11月15日がん治療コラム

肝臓がんの肝切除術について

肝臓のイメージ図

肝臓がんには、肝臓原発の腫瘍と、他臓器から転移した転移性肝がんとがあります。

肝がん診療ガイドラインでは、肝障害度と腫瘍のサイズ、個数に応じて、肝切除、ラジオ波などの局所治療、肝動脈塞栓術、全身化学療法、肝移植、緩和ケアを選択することが提唱されています。

今回は肝臓がんの手術についてご紹介します。

肝臓がんの手術は、肝切除術と呼ばれるものです。
完治を期待する治療法として、癌を切除してしまう手術が挙げられます。

しかし肝臓がんにおいては、手術ができるのは、実は肝臓がん全体の1割から2割ほどだといわれています。
手術ができるのは、肝臓の機能が残存しており、手術で肝臓を取り除いても生命維持に問題がない可能性が高いと判断される場合に限られるからです。

しかし肝臓がんは、慢性肝炎や肝硬変を経て発症するケースがほとんどです。
ですから、発症した時点ですでに肝機能の大半が失われてしまっていることが多いのです。

肝臓がんにおいて、手術の適用が可能か否かは、厳しい基準をもって検討されます。
具体的には、黄疸の程度や腹水の有無などといった条件を考え合わせて、「肝障害度」をA、B、Cで分類し、肝障害度がCであれば手術は実施できません。

肝臓がんの切除と肝機能

1980年代に肝臓を複数の「肝区域」に分けて切除する手術が一般的になってから、大幅に改善されたものの、肝臓には大きな血管が通っており、手術による大量出血のリスクがありました。

肝臓は自己修復機能を有しているため、肝臓の75%を切除しても、残り25%が健康であれば問題ないといわれています。
とはいえ、がんになってしまった肝臓は、機能が低下しています。切除を最小限にとどめるべく、がんの程度を見極める必要があるのです。

以上、肝臓がんの切除についてご紹介しました。
切除の治療成績は、ステージが早期であればあるほど上がります。

定期的な検査を心がけ、がんを発見したらすぐに早期治療してほしいと思います。

肝臓がん関連ページ

【次のページ】がんの予防効果の高い野菜について

【前のページ】肝臓がんの基礎知識 検査方法について

一覧へもどる

がんの相談センター

ご相談・資料請求はこちら