ウェルネスコラム「「免疫力を高める5つの方法 がん治療を始める前に知っておきたい免疫の知識②」」

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がん治療コラム

「免疫力を高める5つの方法 がん治療を始める前に知っておきたい免疫の知識②」

免疫力次第で、がんの予防もできるし、治療もできる......。

こんな言い方は極端かもしれませんが、決して間違いではありません。

免疫とは「病(疫)を免れる」ための、誰もが持っている生命の力です。
免疫力が正常に機能していれば、風邪やインフルエンザといった感染症などにかかりにくくなり、かかっても治りやすくなります。

がんも例外ではありません。

この免疫力をなるべく低下させず、できるだけ高い値で維持するにはどうすればいいのでしょうか?

がん治療のためにも、また普段の生活のためにも、免疫力を高める5つの方法をご紹介しましょう。

免疫力を高める方法① ストレスを適度に解消する

健康的な毎日のために、普段から免疫力は高く保ちたいもの。

しかし知らず知らずのうちに免疫力が下がっていることがあります。

なかでもストレスは天敵の一つです。

人はストレスを受けると、ストレスに耐えるためのホルモンを分泌します。

スポーツの試合前の緊張など、一時的なものであれば免疫力が活性化することもありますが、長時間かつ恒常的なものは免疫力を著しく低下させてしまいます。
長時間労働などが常態化しているなら、十分に注意して休暇をとるようにしましょう。

また、人間関係がよくなければ持続的なストレスの原因になるので、我慢するだけではいけません。
付き合いを変えたり、カウンセラーに頼ったりするなど、環境を改善する必要があるでしょう。

ストレスは日常的にたまっていくものですので、趣味などで定期的に発散させることが望ましいと言えます。

特に笑うことでストレスは解消され、よく笑う人は免疫細胞の働きがいいという研究結果もあります。

自分が楽しめることで、上手にストレスを発散させましょう。

免疫力を高める方法② バランスよく栄養を補給する

免疫機能が働くためには、多くの栄養素が必要になります。

また、免疫細胞の60~70%は腸にあると言われています。
体の中でウイルスや細菌などの病原体に接することが多い腸が、免疫機能の大部分を司っているのです。
免疫力を高めるためには、この腸の働きを助け、体内の免疫細胞を活性化させる食事が好ましいと言えます。

免疫力を高めるとされる栄養素には以下のものがあります。

亜鉛:
免疫細胞の白血球(リンパ球など)に含まれる大事な栄養素です。
体内で生成できないため、食事で摂る必要があります。
※牡蠣、豚レバー、高野豆腐など
ビタミンA:
皮膚や粘膜の代謝を正常に保つ役割があります。
※海藻、豚肉、鶏肉など
ビタミンB群:
タンパク質や糖質、脂質などの代謝を促進します。
※豚肉、鶏肉、かつお、まぐろなど
ビタミンC:
高い抗酸化作用で免疫機能を高めます。
※野菜、果物など
ビタミンE:
活性酸素の攻撃から細胞を守る働きがあります。
※アーモンド、落花生、ほうれん草など
鉄分:
免疫細胞の殺菌力を活性化します。
※レバー、パセリ、小松菜など
乳酸菌・ビフィズス菌:
腸の免疫機能を助け、腸内環境を整える働きがあります。
※ヨーグルト、チーズ、漬物など

これらの栄養素をバランスよく取り入れた食事をとることが理想ですが、難しい場合には一部をサプリで摂取することも考えましょう。

免疫力を高める方法③ 体温の低下を防ぐ

体温が低下すると、血流が悪くなり、免疫力も低下してしまいます。

単純な話ですが、体温を高めに保つようにすれば、免疫力もまた高まります。

日常生活の中で、意識的に体を温める習慣を行なうことで、免疫力を高く保つことができます。

入浴:
シャワーを浴びるだけではなかなか体は温まりません。湯船に浸かって、十分に体を温めましょう。
白湯を飲む:
こまめな水分補給は健康維持に欠かせませんが、寒い時期には常温の水よりも白湯がおすすめです。
1日のうちでもっとも体温が低い寝起きや、夜寝る前などに飲むように心がけましょう。
もし白湯が苦手であれば、お茶でもかまいません。
緑茶は飲みすぎると体を冷やす作用がありますが、免疫機能を高める栄養素が豊富です。
温かいお茶を1杯飲むのであれば問題ないでしょう。
腹巻き、カイロ、湯たんぽ:
手足などの末端が冷えがちな人は、全身の健康状態も悪化してしまいます。
また、お腹も冷えやすいので注意が必要です。
寒い時期は手足やお腹を温めるアイテムを使って、冷えないようにしましょう。

免疫力を高める方法④ 適度に運動をする

運動による発汗作用は、体の老廃物を外に出す大切な代謝機能です。

また筋力をつけることで、恒常的に体温をアップさせることもできます。

ただし、激しい運動は免疫力の低下を招いてしまいます。運動は適度な量で行ないましょう。

ストレッチ:
体をほぐして筋肉にゆるやかな負荷をかけるストレッチはおすすめ運動のひとつです。
同じくヨガも免疫力を高める適度な運動にあたります。
お好みで始めてみるのもいいでしょう。
ウォーキング:
うっすら汗をかく程度のウォーキングは、血流を促進して免疫力を高めます。
スクワット:
ふくらはぎや太もも、腰の筋トレになるスクワットは、足全体の血行を改善します。

免疫力を高める方法⑤ 良質で十分な睡眠をとる

睡眠は、脳や肉体をメンテナンスするために欠かせません。

日常的に不足がちな人は、免疫力も低下する傾向にあります。

免疫細胞は副交感神経が優位のときに多く生成されます。

副交感神経がもっとも優位になるのは睡眠中。

つまり、睡眠時間が短ければ、それだけ免疫細胞の生産が不十分になってしまうのです。

良質な睡眠をとるために、以下のことを心がけてください。

睡眠時間は7~9時間を保つ:
個人差はありますが、まとまった睡眠時間をとることが大切です。
睡眠不足はもちとん、寝過ぎも自律神経のバランスを崩してしまうためNGです。
就寝前の過度なアルコール摂取を避ける:
アルコールを分解するために、肝臓や腎臓などが働き続けてしまうため、本来の睡眠の効果が低下してしまいます。
できるだけ22:00前後に就寝する:
22:00~02:00の間は、もっとも成長ホルモンが分泌される時間と言われています。
成長ホルモンは免疫細胞を活性化させる作用があります。
また、ちょうど朝の光を浴びる時間に目覚めるようにすることも大切です。
太陽光による目覚めによって、体内時計のリズムがリセットされ、規則正しい生活の習慣化につながります。

まとめ

免疫力を高めることは、あらゆる病気に対する抵抗力を高めます。

がんに対しても、予防になるだけでなく、増殖したがん細胞を縮小したり、がんの転移を防いだりする働きも免疫細胞によるものです。

ただ、がんの標準治療となっている手術、抗がん剤、放射線の3大治療は、どれも免疫力を低下させてしまいます。

そのため、がん治療に合わせて免疫力を高める施策も、治療において大きなカギを握るのです。

ここまでご紹介した方法を試して、風邪やがんに負けない丈夫で健康な体を作る生活習慣を身につけていきましょう。

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