ウェルネスコラム「すい臓がんの治療ガイドラインについて」

ウェルネスコラム

がん治療コラム

すい臓がんの治療ガイドラインについて

今回は、すい臓がんの治療ガイドラインについて解説します。

治療ガイドラインとは、病気の治療や診断などにおける指針のことです。

治療ガイドライン策定の目的は、ある病気の患者が日本国内のどの病院にかかったとしても質の高い治療が受けられることです。

ガイドライン発表時点では最も有効とされる治療法がまとめられています。

すい臓がんのガイドラインというと一般的に、日本膵臓学会が作成している「膵癌診療ガイドライン」のことを指します。

すい臓がんの検査として、癌診療ガイドラインでは、「膵酵素検査」「腫瘍マーカー」「腹部エコー検査」が推奨されています。

しかし、これらの検査のグレード(検査の有効性によってつけられる基準)は、グレードCです。

つまり、これらの検査だけではすい臓がんにかかっているとは断言ができないのです。

これが、すい臓がんの早期発見が難しいといわれる理由の一つでもあります。

ただ、腹部エコー検査はグレードBに位置付けられています。主膵管のふくらみや嚢胞の発見という部分的な目的によっては有効だといえるからです。

腹部エコー検査によって主膵管のふくらみや嚢胞が発見されると、次はCT検査が実施されます。
これは詳細な検査で、グレードAとされています。

それでも診断できなければ、超音波内視鏡検査や内視鏡的逆行性膵管造影検査が実施され、それでも診断できなければ細胞診や組織診などが行なわれます。

すい臓がんのステージと治療

実際に実施する治療は医師の方針や患者様の状態にもよりますが、膵癌診療ガイドラインではステージごとに推奨される治療法が異なります。

ステージⅠからⅢでは、手術が推奨されます。手術後は、再発を予防するために抗がん剤治療や放射線治療が実施されます。

ステージⅣaでは、状態によって推奨される治療法が異なります。手術ができれば手術ですが、できそうになければ化学療法と放射線治療を行います。ステージⅣbでは、手術はできません。ですから、化学療法と放射線治療が推奨されます。

繰り返しになりますが、ガイドラインはあくまでも「推奨」されるものです。患者様の状態によって適切な治療法が選択されなければなりません。

おすすめ関連ページ

【次のページ】肉類とがんの関係について

【前のページ】肝臓がんの抗がん剤治療について

一覧へもどる

がんの相談センター

ご相談・資料請求はこちら