コラム「大腸がんからの転移がん治療法について」

コラム

2017年07月27日がん治療コラム

大腸がんからの転移がん治療法について

がんの転移とは、がん細胞が血流やリンパの流れにのって別の臓器へと運ばれ、成長することです。

大腸がんはゆっくり進行するがんで、切除するなどして完治しやすいといわれますが、脳、肺、肝臓に転移するケースが多くみられます。

この転移を血行性転移と呼びます。

大腸がんは、転移した部位によって治療法が異なります。

大腸がんの肝転移

大腸がんが転移する場合、その先で最も多いのが肝臓への転移です。

大腸がんにかかったがん患者のうち、およそ11%に肝転移がみられるといわれています。肝転移は自覚症状がほとんどありません。

黄疸や倦怠感、腹部の右上の鈍痛といった症状があらわれたら、肝転移を疑います。

肝転移で最も効果的な治療は、外科的療法で肝臓を切除することです。

その他、肝転移したがんを電磁波の熱を使い凝固させて焼くマイクロ波凝固療法や、ラジオ波焼灼療法などの治療法もあります。

ただし、肝臓に小さながんが多くあり、手術で切除しきれない場合には、抗がん剤治療が採用されることもあります。

抗がん剤治療の効果が発揮された後、手術で切除する場合もあります。

大腸がんの肺転移

大腸がんは肝転移が最も多いですが、その次に多い転移先が肺です。

1週間以上に及ぶ血痰や息苦しさ、咳といった症状が見られたら、肺転移の疑いがあります。

大腸がんが肺転移した場合、最も一般的な治療法は、術後の回復が早い胸腔鏡手術です。

胸部に穴を開けて、小型カメラと手術器具を差し込みます。

がんの数や場所、大腸がん患者の病状によっては、放射線治療やラジオ波焼灼療法が採用されることがあります。

また、がんが他の部位に転移している場合や、胸腔鏡手術ではがんが完全に除去できなかった場合は、抗がん剤での治療が実施されます。

大腸がんの腹膜転移

大腸がんが進行していくと、がん細胞が腸管を突き破って腸の外側へと出ていくケースがあります。

そういう場合、がんが広く転移することになります。

腹膜転移には、脳転移と骨転移の2種類があります。

脳転移では、ふらつく、ものが二重に見える、痙攣、麻痺、頭痛、吐き気などの症状があらわれます。

病状をみて、手術や放射線療法が採用されます。

骨転移では、麻痺や痛みなどの症状があらわれます。

抗がん剤での治療を施しながら放射線を照射して治療します。

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