ウェルネスコラム「慢性炎症を改善するコラーゲン」

ウェルネスコラム

書籍連載

医者の罪と罰6 製薬・サプリメント業者の罪と罰 薬の真実
慢性炎症を改善するコラーゲン

コラーゲンは血管や骨、粘膜を強くする

では、本物のコラーゲンにはどのような効能があるのでしょうか。

私は、十数年の臨床研究で、血管の動脈硬化改善、骨密度上昇、軟骨再生、萎縮性胃炎の改善など、さまざまな医療効果を認めています。そして、コラーゲンの正しい知識を普及させる目的で「一般社団法人コラーゲン医科学研究会」を立ち上げました。

医者の罪と罰

医者の罪と罰

国民がこうした本物のサプリメントを飲めば、薬に頼ることなく健康寿命を維持できる人が増え、国民医療費が大幅に削減可能となります。

例えば、心臓血管系の薬剤に頼る人が激減し、それらの手術が激減し、整形外科領域では人工関節の手術が激減するなどの影響が現われるはずです。萎縮性胃炎が改善すれば、日本人に多い胃がんの発生も激減するでしょう。

がんを含むすべての病気は、慢性炎症から発生することがわかっています。コラーゲンには、その慢性炎症を改善する効果があるのです。

国民が1年間に消費するサプリメントは約2兆円です。2005年度の65歳以上の国民医療費は66万8000円です。仮に、65歳以上の国民が2兆円の10%にあたる2000億円で骨密度上昇、軟骨再生、動脈硬化改善のエビデンスがあるコラーゲンを飲んで症状が改善されたとします。仮に65歳以上の一人あたりの国民医療費の10%6万6800円が減ることになれば、65歳以上の人口は2567万人ですから、総額約1兆7000億円の医療費が毎年削減されることになります。

今、私は、数千万円の費用をかけて、コラーゲンのRCT(ランダム化比較試験)臨床研究に取り組んでいます。数十名の臨床研究でコラーゲンが動脈硬化を改善することを認め、それが論文となって日本未病システム学会雑誌に掲載されました。それを受けて、今回は百数十名を対象としてプラセボを使って二重盲検試験を行ない、その評価を国際的ジャーナルに投稿しようと考えています。掲載されれば世界中で評価され、私のコラーゲンサプリメントが世界の予防医学に貢献できることになります。

国民がサプリメントに病気の予防効果や、健康寿命を延ばすことを期待して購入するなら、医者が臨床研究によってエビデンスを得て販売するのが当然ではないでしょうか。

ただし、現在高名な医者の名前を冠して市販されているサプリメントは、いわゆる名義貸しですから、本人は何も研究開発などしていません。医者の名前を冠したサプリメントには眉唾物が多いので注意してください。

私のクリニックには、本物のコラーゲンを求める患者さんが全国からいらっしゃいます。中には、市販のサプリメントを毎月十数万円分も飲んでいるという強者がいらっしゃいますが、「それはほとんど効果が期待できないものばかりなので、お金を捨てるのはやめなさい」と私は言います。

私の研究成果からいえば、最高級コラーゲンと、後述する最高級プラセンタだけでも健康寿命を延ばすのには十分。ほかのサプリメントはおおむね不要です。国民の皆さんはもっと賢明になって本物のサプリメントを見極め、悪徳業者にだまされないようにしてください。

コラーゲンサプリメントの賢い選び方

皆さんのために、本物のサプリメントを選ぶ方法をアドバイスしておきましょう。
今述べてきたコラーゲンを例にします。

まずコラーゲンですが、パッケージをよく読んでください。そこに書いてある内容がすべてです。

①原料は何と書いてありますか?

豚皮なら、吸収率が魚皮の7分の1。吸収が悪いので避けましょう。

次に、フィッシュコラーゲンと書いてあるなら、肝心のことを隠しています。何を隠しているかというと、まず......

②魚種は何でしょう?

皆さんは普通、鮮魚を買うとき何の魚か確認するでしょう。コラーゲンの原料も、シャケか、マグロか、タラかは重要です。なぜなら、同じ魚皮でも魚種によって吸収率が異なるからです。タラのような体温が低い魚の魚皮は柔らかく吸収がよいのです。

魚の種類が書かれていないのは、硬い皮の魚を使っているからかもしれません。そして......

③天然か養殖かも大事です。

天然なら、どこの漁場で捕獲されているのかを確認すべきです。それが記載されていないなら養殖モノだと思われます。

天然モノと養殖モノでは、当然、天然のほうが健康によいと考えられます。抗生物質や添加物を使って育てられていないからです。ティラピア(イズミダイ)はすべて養殖で、ほとんどが中国で育てられています。中国の養殖魚は薬漬けになっていて、臭くて生け簀(す)に近寄れないような養殖場があります。

さらに......

④使用部位はウロコでしょうか、魚皮でしょうか?

前述したように、ウロコは塩酸処理するのでコラーゲンの生理活性が失われてしまい、本来サプリメントとしては使い物になりません。したがって、医療効果など期待できるはずがないのです。美容効果もプラセボ(偽薬)効果ぐらいです。

原料がフィッシュコラーゲンと記載してある場合、その大半はティラピアです。これはほとんどが中国で養殖されていて、身は回転ずし用のタイ(偽物)として売られ、ウロコがコラーゲンの原料にされているのです。

ウロコは捨てるものですから、原料代はただ同然です。だからこそ多額の宣伝費をかけて消費者を惑わすことができるのです。重大な告知義務違反。これが大手企業の実態です。反社会的勢力とは異なる意味で「ブラック企業」といえるでしょう。

下表は、前著『医者の嘘』にも掲載した表です。あらためてじっくり読み直してください。賢明な読者の皆さんなら、大手企業の手口が見えてくるでしょう。

大手食品・医薬品・化粧品会社などのコラーゲン商品の内容

魚皮コラーゲン摂取による腰椎の改善1

魚皮コラーゲン摂取による腰椎の改善3

魚皮コラーゲン摂取による毛細血管の治療効果

魚皮コラーゲン摂取による頸動脈狭窄の改善効果1

魚皮コラーゲン摂取による頸動脈狭窄の改善効果2

魚皮コラーゲン摂取による頸動脈狭窄の改善効果3

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