ウェルネスコラム「「自由診療は高い」「保険診療は安い」というまやかし」

ウェルネスコラム

書籍連載

医者の罪と罰4 欺瞞の渦 医者と嘘の隠ぺい
「自由診療は高い」「保険診療は安い」というまやかし

「自由診療は利益主義」という誤解

保険診療と比べて「自由診療は高い」と、皆さんも思っているでしょう。
私も、保険の利かないANK免疫細胞療法を提供していますから、全額自己負担となる自由診療が患者様にとって経済的に重荷であることはわかっています。
しかし、「自由診療で金儲けをしている」などと誹謗(ひぼう)する一部の人には、大きな偏見と誤解があります。

医者の罪と罰

医者の罪と罰

まず、自由診療は国が認めている医療制度です。その意義を考えてください。

「悔しいけど、値段が高くて受けられません」

残念ながら、そう言って受療を断念する人が多いのは確かです。しかし、自由診療は誰もが平等に受けられる保険診療を補完するしくみです。経済的に受けられない人がいても、やむをえない面があるのです。

もちろん、ANK免疫細胞療法を誰もが受けられるのが理想ですが、現状ではそうなっていないので、工夫が必要です。例えば、あまり経済的に余裕がないという人でも、生命保険の生前給付金や、医療保険の診断給付金などを利用して、ANK免疫細胞療法を受けることのできる場合があります。

まだ若い方なら、高額な医療費には、あらかじめ民間の保険で備えるなどといったことも検討してみてください。命はお金に代えられません。

実際には保険診療のほうが多くの医療費を食いつぶしている

自由診療の治療費は、患者様の自己負担だけ見ると保険診療より高く感じると思いますが、トータルで見れば保険診療の足元にも及びません。

自由診療が高いというなら、保険診療にかかっている費用はもっと多額です。

私は以前、大学病院の後輩に、進行大腸がんの患者様が亡くなるまでにかかる平均的な医療費を試算してもらったことがあります。すると、当時で2000万円ぐらいでした。この中には、治療によって起こった合併症のケアにかかる費用も含まれます。治療がさらに医療費を膨らませているのです。

国民が窓口で負担する額は、通常3割です。さらに、がんのような大病をして入院・手術などをすると「高額療養費制度」で、最大月10万円支払えば残りは免除されます。

患者様の負担感とは直接結びつきませんが、がん医療には莫大(ばくだい)な国民のお金が投じられているのです。

しかも大きな問題は、2000万円もかけて患者様が亡くなってしまうことです。

ANK免疫細胞療法は全額自己負担ですが、国の財政を圧迫することもなく、患者様のがんを完治させることも可能なのです。命の値段を考えたらどちらが得かわかるでしょう。

保険診療は一見安いようでも、実際に病院に入ってくるお金は莫大なものになります。患者様を検査と薬漬けにし、無用な医療を行なって、国民医療費の無駄を盛大に生み出しているのは、むしろ保険診療のほうなのです。

保険診療の医師は、目の前にいる患者様から直接お金を搾り取るわけではありませんから、自分の心を痛めることなく、じゃぶじゃぶ医療費を使っているのではないか。そう考えることもできます。

昨今、「医療費の不正請求」が問題にされることもあるように、保険診療医や病院の金銭感覚は、どこか狂っているところがあります。保険診療を食い物にしている医者が少なからずいる。そのことひとつとっても、「自由診療は儲け主義」という非難はあたらないことになります。

保険診療の従事者にも、「みんなが拠出している貴重なお金を使っている」という意識が必要です。

医者といっても聖人君子ではありませんから、自由診療にも保険診療にも、利益第一主義の医師は、ある程度交じっていることでしょう。どんな世界にも「悪徳代官」や「悪徳商人」にあたる人物がいるのと同じことです。そうした一部の悪徳医師のために白い目で見られるのは、自由診療であれ保険診療であれ、公明正大な医者にとって迷惑な話です。

ANK免疫細胞療法は、1クール400万円台の患者自己負担で実施可能となる治療法です。

この値段は、自由診療だから儲けてやろうと、勝手気ままに決めているわけではありません。必要な経費をカバーしながら安定した医療サービスを提供できるという、ぎりぎりのラインで設定しているのです。

もしも仮に、ANK免疫細胞療法が保険診療で受けられるなら、私は保険診療をやっています。これはがんビジネスではないのです。

私だけでなく、ANK免疫細胞療法実施医療機関やこの治療法にかかわる多くの人々は、できるだけリーズナブルな料金設定で、多くの患者様の命を救いたいと考えているはずです。

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