コラム「希望する治療を受けさせないのは法律違反」

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医者の罪と罰3 患者無視 治療選択の妨害
希望する治療を受けさせないのは法律違反

医者たちはいったい何から目をそむけているのか

私のクリニックでは、標準治療とのさまざまな組み合わせで、ANK免疫細胞療法を提供していますが、その中に「合間治療」というものもあります。 抗がん剤の休薬期間に、通常より少なめにANK免疫細胞療法の点滴を行なうという方法です。

医者の罪と罰

医者の罪と罰

抗がん剤は、正常な組織にもダメージを与えるので、ずっと投与し続けるわけにはいきません。

そこで、回復のために休薬期間を設けます。そのタイミングに、ANK免疫細胞療法を本来よりは少し弱い形で行なうのです。

われわれANK免疫細胞療法医は、この方法を取ると、抗がん剤の切れ味がよくなり、長く治療を受けられるという感触を経験的に得ています。

標準治療のじゃまをするつもりなど、毛頭ないのです。

ところが、この方法も、標準治療の主治医が認めてくれないとできません。

もし患者様がANK免疫細胞療法やその合間治療を受けたいと希望していても、免疫療法に否定的な医者が「そんなものを受けるな」と圧力をかければ、患者様はせっかくの治療機会を奪われてしまいます。

知能が高いはずの医師が、頭から免疫治療を否定し、完治の見込みが少ない標準治療の中で患者様を奴隷のようにしいたげるのは、なぜなのでしょう。

基本的に保険診療に従事している標準治療の医師は、ANK免疫細胞療法を実施する立場にはありません。

それでも、少し勉強すれば、がん免疫の主役はNK細胞だとわかるはずです。

医師たちがそれを知らないというなら、それは、「知ろうとしない」という意味に等しいと私は思います。

「がん対策基本法」が守られていない現実

皆さんは、「がん対策基本法」という法律を知っていますか。

今から10年前の2006年に成立し、がん治療にあたる医師の務めや、がん患者の人権などがうたわれている法律です。

その第2条3項には、こうあります。

「がん患者の置かれている状況に応じ、本人の意向を十分尊重してがんの治療方法等が選択されるようがん医療を提供する体制の整備がなされること」

がん医療の現場では、果たしてこの理念が守られているのでしょうか。

あるいは、知ろうともしていないのではないでしょうか。

患者様を自分の言いなりに縛りつけるような医師のふるまいは、横暴です。

がん対策基本法に罰則規定はありませんが、明らかに法律違反です。

罰則がなければ法律違反をしてもいいのでしょうか。

それは、「赤信号、皆で渡れば怖くない」と同じで、周囲の医者の大半が医者としての良心を失っているのです。

罪悪感もなく、どうせ患者様はいずれ死ぬのだから、何をやっても同じだと考えているのでしょうか。

それでは悪徳医者の「がんビジネス」を批判する資格はありません。

そういう医者の違法行為が、日本のがんの死亡率がいっこうに下がらない原因をつくっているように思えてなりません。

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