ウェルネスコラム「治療の選択肢を奪うがん専門医」

ウェルネスコラム

書籍連載

医者の罪と罰 3 患者無視 治療選択の妨害
治療の選択肢を奪うがん専門医

ANK免疫細胞療法といえども「手遅れ」になったら治せない

ただし、ANK免疫細胞療法にも限界はあります。

まず、単独で大きな腫瘍を治すには、通常、長い時間がかかります。 それでは費用がバカにならないうえ、患者様の状態によっては、効果が出る前に体が持たなくなってしまう可能性もあります。

医者の罪と罰

医者の罪と罰

だから、大きな腫瘍を一度に取れる手術や、がんの勢いに強力なブレーキをかける抗がん剤は、決して避けてはいけないのです。

また、NK細胞がボロボロになってからでは、うまく培養できるかどうか微妙になるということも重要です。 標準治療でとことんがんと闘い、その後でANK免疫細胞療法を受けようとしたら、よい細胞が培養できない可能性があります。

ANK免疫細胞療法を受けるなら、現在どんな治療を受けているにせよ、できるだけ早いタイミングで、ANK免疫細胞療法を実施している医療機関に相談することが望ましいのです。

タイミングが早いほど、完治できる可能性が大きくなるからです。

ところが、なかなかその思いが伝わってはいないようです。

12年間、ANK免疫細胞療法をやってきましたが、私のクリニックに来る患者様の状況は、あまり変わっていません。 というのは、がんの進行を示すステージがⅢ期、Ⅳ期になって、当院にたどり着く方が多いのです。

医者が患者を恫喝して何が得られるというのか

私のもとにたどり着いた患者様の話を聞くと、唖然(あぜん)とすることばかり。

ご本人は早い段階でANK免疫細胞療法を知っていたのに、「主治医に受けたいと言ったら、いい顔をされなかった」という人がたくさんいるのです。

中には、涙なくしては聞けないようなひどい話もあります。 そういう主治医たちは、こんなことを言うそうです。

「そんなものは国が認めていない未承認治療だからできない」「免疫治療など効かないから、やっても意味がない」「どうしても受けるなら、もうここでは診ない」......。

あらゆる理由をつけて、患者様の治療選択権を奪っているのです。

中でも驚いたのは、患者様が私のクリニックに来ようとしていた当日の朝、主治医が電話をかけてきてストップをかけられたという話を聞いたときでした。

最も許せないのは、患者様を恫喝(どうかつ)している医者が多いことです。

「ANK免疫細胞療法を受けるというなら、私はもう診ない」

こう言って主治医に突き放されたら、病んでいる患者様や家族はどんな思いをするでしょう。 特権意識の高いそんな医者には、人としての基本も忘れているのかといいたくなります。

医療は、知識を持つ医師が治療法を提案し、患者様が承諾するという、お互いの信頼関係の上に成立しているものです。 医師たるもの、患者様の基本的人権を無視してはいけないことなど、いうまでもないはずです。

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