ウェルネスコラム「免疫を無視して古い治療にしがみつく罪」

ウェルネスコラム

書籍連載

医者の罪と罰2 使命放棄 医者の怠惰・無知
免疫を無視して古い治療にしがみつく罪

なぜか免疫を語ってこなかった医師たち

今回、「ほとんどの医師は、がんの本質を見ていない」ということがあらためてわかりました。放置療法の是非を語るとき、ほとんどの医師は放置療法の医師と〝同じ土俵の上〟に立っているからです。

医者の罪と罰

医者の罪と罰

私には、その土俵の上に、自分の立ち位置を見いだすことができません。なぜなら、そこには決定的に大事な視点が欠けているからです。

それは、「免疫」という視点です。

がんが免疫の病気であることは、今日、一般の人たちの間でさえ常識になっています。それゆえ、自由診療(公的医療保険が適用されない全額自己負担の診療)で行なわれているANK免疫細胞療法を希望する患者様も、年々増えてきています。

さらには、がん治療の最前線に登場してくる新薬も、患者様自身の免疫の力を引き出そうとするものになっています。

ところが、がんを治すべき肝心の医者たちが、免疫にひと言も触れないまま、「がんは放置すべきか否か」を論じているのですから始末に負えません。

医師たちは、まるで免疫を論じることを避けているかのようにさえ見えます。それは、なぜなのでしょう。

日本の医学の専門家たちは、免疫学を知らないのでしょうか。それとも、免疫を語ることで、何か不都合があるのでしょうか。

今回、私は、高校生の息子の生物の教科書を開き、そこに免疫の記述があることに驚きました。少しだけ抜き書きをすると、「細胞性免疫では、ウイルスなどの病原体が感染した細胞やがん細胞に作用する」と、がんについても記述があります。高校生でも免疫を習っているのに医師たちが知らないとは、何をかいわんやです。

そういう医療の現実に対して、患者様をはじめとする世間の目は、医者が思う以上に、厳しくなってきているように感じます。

本質を忘れて古いものにしがみつき、使命を放棄しているがゆえに、患者様から見放されていく。それこそ、医者にとって大きな罰ではないでしょうか。

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