ウェルネスコラム「治療選択の自由を支援し、最適な治療設計を考える」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第4章】最新の治療法への強い探究心こそが、がんを克服するカギ
治療選択の自由を支援し、最適な治療設計を考える

治療選択の自由を支援し、最適な治療設計を考える

2014年の4月に、私たち有志は「一般社団法人がん治療設計の窓口」という組織を設立しました。

保険診療+先端医療  完治をめざす「がん治療設計」

保険診療+先端医療
完治をめざす「がん治療設計」

多くの患者様たちの要望を受けて、私が設立を呼びかけたもので、ANK免疫細胞療法医やリンパ球バンク株式会社の藤井真則社長のほか、ANK免疫細胞療法とは直接関係のない医師たちにも参加してもらうことができました。

この社団法人が掲げた「がん治療人権宣言」は、先ほど触れた患者様の治療選択の自由に沿ったもので、次のように謳(うた)っています。

私たちは、がん対策基本法の基本理念に照らして、自らのがん治療を自ら選択する権利を支援します。

つまり、この団体の目的は、がんの完治を望む患者様やご家族が、自由に治療法を選ぶ権利を支援することにあるわけです。

7月には、同社団法人に厚生労働省からお呼びがかかり、厚労省内の厚生記者会・厚生日比谷クラブで合同記者会見を行ないました。そこで設立の経緯や活動目的、社会的意義などについて説明したところ、出席記者と活発な質疑応答を交わすことができ、医療業界紙などに紹介してもらうこともできました。

今後、さらに幅広い医療関係者と手を携えていくことができればと考えています。

患者様は、自分のがんの悪性度が高く、標準治療だけでは手に負えなくなることに気づくと、当然、ほかの治療法を探すことになります。

そこで最も大事なことは、自由診療の医師にも早く相談することです。標準治療をやり尽くし、打つ手がなくなってから自由診療を探すのでは、治療可能なタイミングを逃してしまう可能性があります。ともかくすぐに手を打つことです。

ところが患者様には、どこへ行けばいいのかがわかりません。

インターネット上も書店の棚も、我こそは最上のがん治療だと名乗りを上げる玉石混交の情報であふれています。その膨大な情報の海から、本当に有効な治療法を見つけるのは困難を極めます。

自由診療で実施されている様々な先端医療は、それぞれの医療機関が個別に実施しています。関心のある複数の治療について、いちいち訪ねて説明を聞こうとしても大変ですし、現実的ではありません。

実態としては、さんざん迷って「これ」と思った医療機関に足を運び、盲目的に身を委ねる患者様が多いのではないでしょうか。その結果、中には「ほかの選択肢もあったかもしれない」と後悔される方も少なくないはずだと思います。

患者様には治療を選択する権利はありますが、考え方や情報の整理を手助けする専門家がいないと、権利の使いようがないのです。

その考え方の整理と、情報整理をお手伝いするのが「がん治療設計の窓口」です。

ANK面先細胞療法医たちは、患者様の命を救うことを真剣に考えれば考えるほど、標準治療をはじめとするほかの治療法との「最適な組み合わせ」が重要だという認識を深めます。そして、実際にそれを検討し、患者様に提案します。

それが、我々の言っている「がん治療設計」なのです。

治療に迷った患者様には、今まで「では、どこへ行けばいいか」がわかりませんでした。これからは「がん治療設計の窓口」に行けばいいのです。

【次のページ】がんという難敵を標準治療だけにこだわって...

【前のページ】患者には自分で治療法を選ぶ権利がある

目次へもどる

がんの相談センター

ご相談・資料請求はこちら