ウェルネスコラム「標準治療でがん細胞を減らし、全身療法で一掃する(2)」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第3章】がん完治の確率を飛躍的に高める、保険診療+自由診療の「治療設計」
標準治療でがん細胞を減らし、全身療法で一掃する(2)

休薬期間中2週間後にリンパ球を採取して、薬が落ち着いたタイミングでANK免疫細胞療法

すでに化学療法や放射線治療を受けている患者様でも、あきらめることはありません。
殺細胞剤や放射線で免疫細胞がダメージを受けると、確かによい状態のNK細胞を培養することは、相対的に難しくなります。しかし、例えば化学療法中でも、すぐにリンパ球を採取し、培養すれば、より有利な治療設計につながります。

保険診療+先端医療  完治をめざす「がん治療設計」

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完治をめざす「がん治療設計」

やはりタイミングは早ければ早いほどよく、化学療法中なら通常、次の殺細胞剤投与を受ける直前にリンパ球を採取するようにします。

患者様にありがちな傾向として、「標準治療をひと通り受けてから、そのときの体調を見てANK免疫細胞療法を検討しよう」などと考える人が少なくないようです。

実際には、免疫細胞がどの程度ダメージを受けているかとか、がんがどんな勢いで増えているかなどは、体感からはわかりにくいものです。末期になれば別ですが、そこまで弱ってしまうと強い免疫治療を受けられない可能性も高くなります。

殺細胞剤で治療中でも、ANK免疫細胞療法を受けるなら、速やかにリンパ球の採取を考えてください。

その場合、化学療法を中止する必要はまったくありません。具体的には、次の殺細胞剤投与の直前に、すなわち直近の殺細胞剤投与の2週間後にリンパ球を採取すればよいのです。

抗がん剤を投与した直後は、免疫細胞が大きくダメージを受けているだけでなく、血液中に薬が残っています。薬によって違いますが、投与後1週間から10日ぐらい残っているものが多いです。そこで、血液中の薬の濃度が下がるのを待ち、少し元気を取り戻したところでリンパ球を採取するのです。

再発がんの場合は1クール2回のリンパ球採取を行なう

がんは、治療から何年もたってから、無情に再発することもままあります。

もう大丈夫かと思っていたら再発が見つかってしまったという場合も、できるだけ早く行動に移したいものです。

再発が恐ろしいのは、標準治療に有効な全身療法がなかったために、体内に潜んでいたがん細胞が巻き返してきたからです。それなら、ANK免疫細胞療法という武器を加えて立ち向かえばよいのです。

基本の「がんと診断されたら、すぐANK免疫細胞療法」は、再発でも同じで、初めてがんになった場合と変わりありません。再発だからといって、余計に恐れる必要はないのです。

ただし、再発の場合は、以前の治療でダメージを受けた腫瘍免疫が弱っている可能性があります。殺細胞剤や放射線でダメージを受けても、半年ぐらいでリンパ球数は回復し、感染症に対する免疫力はおおむね回復します。ところが、がんと闘う腫瘍免疫のほうは、強く抑制されたままの状態が続いている傾向があるのです。

そこで、通常は1回のリンパ球採取で 12回分の点滴に使うANK細胞を培養するところ、初回は半量(1クールの前半で使う6回分)の培養にとどめることを検討するケースが多くなります。そして、1回でもANK細胞の点滴を行なった後に、後半の6回の点滴用に、追加のリンパ球を採取するのです。

これは、ANK免疫細胞療法による腫瘍縮小などがまだ見られなくても、点滴を始めると、その強い免疫刺激で腫瘍免疫が目覚め、体内のNK細胞が見違えるように元気になるためです。ちなみに、 「見違えるように」というのは顕微鏡でNK細胞を見る人の印象です。その細胞を使ったほうが、その直前よりもよいANK細胞が培養できます。

抗がん剤投与後のANK免疫細胞療法の治療設計の図

そこで、再発でいらした患者様には、1クールのためのリンパ球採取を2回に分けて行なうケースがしばしばあります。リンパ球の採取が2回になると、その分、採取費用の実費はかかりますが、全体の費用から見れば数%程度です。

なお、ANK免疫細胞療法の点滴が2~3クール必要だと予想される患者様もいらっしゃいます。その場合も、リンパ球採取は1クール12 回の点滴分ずつ行ないます。その理由も同様で、ANK免疫細胞療法を受けているうちに、体内の免疫細胞の状態がどんどんよくなっていくからです。最初にまとめてリンパ球を採取するのではなく、週2回の点滴をスムーズに続けられるタイミングを見計らいながら、前のクールの治療途中でリンパ球の採取を行なっています。

標準治療で「治療法がない」と言われた場合

1クール2回のリンパ球採取は、「再発ではないが、標準治療で免疫力が相当落ちてしまった」という患者様にも共通です。

標準治療では治る見込みがなさそうだと気づいてから、ほかの治療法を探してANK免疫細胞療法にたどり着く方もたくさんいらっしゃいます。その場合は、そこからできることを始めるほかありません。「がんと診断されたら、すぐに相談」の機会を逸してしまった方には、「ANK免疫細胞療法を知ったら、すぐに相談」をお勧めします。

実際には、標準治療で「もう治療法がない」と言われたために、何とかならないかとANK免疫細胞療法を受けにくる患者様が相当いらっしゃいます。そうなってからでもANK免疫細胞療法は受けられるのか、と聞かれたら、「絶対受けられる」とは言えません。

私は、患者様の状態(寝たきりで酸素吸入しているなど)を聞いてお断りすることは稀ではありません。ANK免疫細胞療法は患者様の免疫力、体力を増強させる治療ですが、免疫力が底になっていては、受ける体力もないからです。

おおむね治療できる可能性はあるのですが、ある程度体力があり、リンパ球を採取できることが条件です。具体的には、リンパ球採取機のある医療機関で、3時間程度ベッドで横になれることが条件です(注射器で全血採血してNK細胞を培養することも可能ですが、採取できるNK細胞数が極端に少なくなります)。

標準治療で打つ手がなくなる患者様の典型は、転移があって手術不能な上に、効く薬がなくなってしまったというケースです。

そこでANK免疫細胞療法を実施する場合の目標は、「再び標準治療が可能な状態に持ち込む」ことで、実際、それが可能になるケースはあるのです。

例えば前述した手術不能例と同じで、ANK免疫細胞療法が奏効して小さな転移巣や危険な浸潤が消えたりすると、手術で大きな原発巣を取り除くことが可能になるケースがあります。

また、薬剤耐性が出て薬が効かなくなっていた人でも、ANK免疫細胞療法を実施した後には、また薬が効くようになることがあります。

標準治療で打つ手がなくなれば、相当厳しい状況には違いありません。それでも自由診療との組み合わせを検討すれば、標準治療を復活できる可能性や、体力が戻る可能性はあると言えます。

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