コラム

書籍連載

はじめに

私は、日本橋に自分のクリニックを開業してから18 年間、医者としては42年間、数多くの臨床経験を積んできました。
専門は、消化器内視鏡です。年間約3000件の内視鏡検査や手術を行ってきました。生涯件数は数万件を優に超えるでしょう。

医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく

医者の嘘
医者は自分の都合でウソをつく

このまま、内視鏡に関わることだけに携わっていれば、他の分野の医者たちがどのような診療をしているのか、知ることもなかったでしょう。そのほうが心穏やかに診療を続けられたかもしれません。

しかし、いくつかのきっかけが重なり、ひどい治療を受けている患者様が数多く存在することに気づいてしまったのです。

ひとつのきっかけは友人の一言でした。あるとき、私のところにやってきた友人は、コラーゲンが関節の痛みに効果があることを教えてくれたのです。

当時の私は、コラーゲンに関する知識はほとんどなく"美容にいい成分"という程度の印象しかありませんでした。しかし、改めて調べてみると、コラーゲンが骨や血管の健康と大きく関わっていることがわかりました。骨粗しょう症や動脈硬化などに目覚ましい効果があることがわかったのです。

ところがどうでしょうか。それほど有用なコラーゲンであるにもかかわらず、その事実を知る人はほとんどいませんでした。コラーゲンのサプリメントは数多く販売されているにもかかわらず、なぜ、その効果に気づく人がいなかったのでしょうか。

調べてみると、重大なことに気づきました。販売されているコラーゲンサプリメントの質に大きな問題があったのです。大手メーカーは食品偽装といってもおかしくない方法でサプリメントを製造していたのです。

私は少しでも多くの人に、コラーゲンの有用性について正しい知識を持ってほしいと考え、数々の臨床成績を基に『血管が若がえれば健康寿命はのびる』(幻冬舎メディアコンサルティング)を出版しました。

その後は、整形外科や循環器の患者様が全国から来院するようになりました。専門の内視鏡だけでなく、多彩な患者様を診療するようになったのです。

すると、整形外科や循環器の患者様には、信じられない治療を受けている人が大勢いたのです。

患者様は主治医への不満が募り"このままではどうにもならない"と考え、私のクリニックを訪ねてくるのです。地方から時間と交通費をかけて、はるばるやってくる人も少なくありません。

不要なものを患者に押し付ける医者たち

そのような患者様の中には、主治医に人工関節を勧められたものの、私の指導によって不要になった人もいます。あるいは様々な病気を患っているために、数多くの薬を飲んでいた患者様が薬の数を大幅に減らすことができたこともあります。

政府は国民医療費の削減に躍起になっていますが、私から見れば、医者が不要な手術や薬を押し付けている現状にこそ問題があると思います。

国民が病気の予防ができる社会を作ることこそ、根本的な問題解決につながるのではないでしょうか。そのためには、正しいサプリメントの知識は不可欠だと考えています。

一方で9年前からは、がんの免疫細胞療法に取り組んできました。これが2つ目のきっかけになりました。私のクリニックに来る患者様は、ほとんどがステージⅢの後半かステージⅣのがん患者様ばかりです。早期の進行がんの患者様はなぜかやってきません。

なぜそのような患者様しか来ないのか、理解に苦しんだ私は、患者様に聞いてみました。

「免疫療法をいつ知ったのですか?」

すると、大半の患者様が「かなり前に知っていた」というのです。しかし、がん専門病院の主治医に話すと「そんな治療は未承認治療だから無効だ」「それを受けるなら、もううちでは診(み)ないといわれた」というのです。ですから、私のクリニックに来るわけにはいかなかったのです。

このように、私は、毎日患者様に接しているうちに、医者の嘘がいかに多いのか思い知らされました。

最近、幻冬舎社長の見城さんと知り合いになり、これらの話題を紹介したところ、「出版して世に知らしめたほうが、世のため人のためになる」と強く勧められました。

同業者の悪口をいうのは敵を作るだけですから、私は気が進みませんでしたが、野放図に増え続ける国民医療費は、もしかしたら医者の嘘も原因のひとつではないかと考えました。

患者様が賢くなれば、増え続ける国民医療費を削減することが可能になるのではと考え、命を懸けて出版することにしました。

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