ウェルネスコラム「PET検査の嘘」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第4章】健康診断・人間ドックの嘘
PET検査の嘘

PET検査だけではがんを見逃す

PET(ペット)検査は、がんを検査する方法のひとつとして知られています。PETは「positron emission tomography:陽電子放射断層撮影」の頭文字を取ったもので、放射能を体内に取り込ませ、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化する装置です。

医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく

医者の嘘
医者は自分の都合でウソをつく

PET検査は、ミリ単位のがんを発見するという触れ込みで導入され、あっという間に全国に普及しました。

しかし、あるとき国立がん研究センターの検査室長が「PET検査ではがんの見逃しがある」と発表したため、国内の多くのPETセンターが閉鎖に追い込まれました。当時はショッキングな出来事でしたが、考えてみれば当然のことだったのです。

PET検査では、もともとすべてのがんを発見するのは困難だったのです。特に消化管のがんは苦手です。

PET検査はがんの治療効果の判定に向いている

私のクリニックには、PET検査を受けて「大腸がんの疑いあり」と診断された患者様が何人も検査にやってきました。しかし、大腸を内視鏡で検査してみると、いずれも正常でした。

逆に、PETでは正常だったが、念のため胃の内視鏡をしてほしいという患者様も来ます。

そこで、胃の内視鏡検査を行ったところ、手遅れの進行性の胃がんが見つかったこともあります。

PET検査を過信しないことが重要です。

では、PET検査はどのように使うのが有効なのでしょうか。がんのスクリーニングの場合は、PET、CT、MRIを併用します。消化管については、上部・下部内視鏡を行います。これなら完璧ながんのスクリーニングになります。

その他、がんと診断され、治療をしたとき、その治療効果を判定するのにPETが役立ちます。

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