書籍連載
【第2章】がん予防の嘘
免疫抑制剤の嘘
リウマチの治療でがんになる
リウマチや膠原病の治療には、免疫抑制剤も使われます。ステロイドが効かない場合、免疫抑制剤が投与されます。
免疫抑制剤とはその名の通り、免疫を抑制する薬です。リウマチや膠原病は自己免疫疾患といって、自分の体を免疫が攻撃してしまう病気であることはすでに説明しました。
免疫抑制剤は、暴れている免疫を抑えて症状を改善しようという目的で開発されたものです。
臓器移植後に免疫抑制剤を飲み続けなければいけない、ということを聞いたことがあるかもしれませんが、それは、他人の臓器に対して拒絶反応を起こすのを抑制するためです。これも免疫機能のひとつです。
がん患者様の体内は、免疫抑制状態にあります。がんが免疫を抑えて弱くしてしまっているのです。がんにとってみれば、無法地帯のようなもので、増殖・転移のし放題になります。
免疫抑制剤を飲み続けると、がん患者様と似たような体内環境を人為的に作ることになり、がんが発生しやすくなるのです。
リウマチの薬は一生、飲まなければなりません。医者は、そのようなリスクを患者様に告げずに免疫抑制剤を処方していますが、それは大変危険なことです。