ウェルネスコラム「抗がんサプリメントの嘘」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第1章】がん治療の嘘
抗がんサプリメントの嘘

発売から10年後に「効果なし」と判明する

がんに効くという抗がんサプリメントがたくさんあります。いずれも高額です。患者様の立場になってみれば「たとえ高額でも効果があるのなら」と、試してみたくなる気持ちはわかります。しかし、抗がんサプリメントには効果などない、と考えたほうがいいでしょう。

医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく

医者の嘘
医者は自分の都合でウソをつく

しかし、抗がんサプリメントには効果などない、と考えたほうがいいでしょう。

こんな事例があります。いまから 37年前、クレスチンという抗がん剤を三共(現・第一三共)が発売しました。サルノコシカケから成分を抽出したという抗がん剤です。

ところが 10年後に効果を再評価したところ、まったく効果が見られずに販売中止になりました。

販売中止になるまでの10年間で、毎年600億円を売り上げたといいますから、この抗がん剤は、三共に6000億円の売り上げをもたらしたことになります。まったく効果のない抗がん剤で大儲けしたわけです。

医薬品ですらこの状況ですから、ましてや抗がんサプリメントに効果など期待できません。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

最初の認可の時点では、臨床諸症状の改善が効果判定基準とされていました。この薬の場合、がん患者様の食欲改善効果をもって有効とされたのです。ところが、それで、がんそのものが良くなることはなかったのです。

それを飲んでも薬にはなりませんが、毒にもならないので医者も処方するのです。

それは患者様側にも責任があります。患者様は薬が処方されないと不安になり、「何か薬をください」と医者に要求することがあります。だから、医者も効果がないことを知っていながらも「毒にもならないからいいだろう」ということで処方するのです。

がんワクチンは効果なし

そもそもがんにはワクチンは存在しません。作れないのです。がんはエイズと同様に頻繁にDNAが変化します。ワクチンはカギとカギ穴の関係になっています。ひとつの細菌などに対して、ひとつのワクチンが存在するのです。別の細菌には反応しません。

がん細胞は次々と変異していきますので、それを追跡してワクチンを作ることはできません。ですから、エイズにワクチンができないように、がんにもワクチンはできません。

大学病院では、がんのワクチンの臨床試験(有償)をしていますが、それを受けた患者様が私のクリニックに相談に来て「まったく効果がなかった」といっています。

がんワクチンはあくまでも研究段階なので、現時点では有効かどうかを検証しているにすぎません。最終的に結論が出るのは5年から 10年後でしょう。

研究者は、研究テーマがあって国から予算が下りれば研究ができるのです。効果があるかどうかは二の次です。研究の結果、5年から 10年後に効果がなかったという結論が出れば、それはそれでいいわけです。

大きく報道されて振り回される患者様は、いい迷惑です。

【次のページ】がんマーカーの嘘

【前のページ】「がんとがんもどき」の嘘『がんもどきなど...

目次へもどる

がんの相談センター

ご相談・資料請求はこちら