コラム「「がんとがんもどき」の嘘『がんもどきなど存在しない』」

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【第1章】がん治療の嘘
「がんとがんもどき」の嘘『がんもどきなど存在しない』

放置療法の原点は、「本物のがんは転移して助からないし、がんもどきは、放っておいても進行しない。だから、いずれにしても治療をせず、放置してよい」という考え方です。

医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく

医者の嘘
医者は自分の都合でウソをつく

しかし、私の患者で良性の大腸ポリープを1年半放置しただけで、進行がんになってしまったケースがあります。私は、1年後に再検査しようといいましたが、彼女はそれをせず放置したのです。これも放置するのが正しい選択だったのでしょうか?

結局、彼女は、他の病院で手術を受けました。その後、私のところにやってきて、「手術の後、抗がん剤を飲まされて大変だった」と、いっていました。

こんなケースもあります。年末に毎年1回、私の内視鏡検査を受けている69歳の男性の患者様がクリニックにやってきました。胃の不調を訴えるので、内視鏡検査を行ったところ、早期胃がんの疑いがありました。その時点では、内視鏡で病巣を切除できると判断したので、内視鏡手術の予定を立てました。

ところが年末年始を挟んでいたため、手術は1カ月半ほど後になってしまいました。内視鏡切除(EMR)をすべく、内視鏡を入れて患部を洗浄したところ、ひどく出血するので切除を中止し、3カ所生検(生体検査。組織の一部を取って行う検査)して終了しました。

生検の結果は、3カ所ともがんでした。日本医科大消化器外科を紹介し、内視鏡的粘膜下層切除(ESD)をしてもらいました。しかし、病理検査では取り切れていないことがわかり、結局、胃切除となりました。

放置療法医師の理論によれば、「良性の大腸ポリープはがん化しない」「早期がんはがんもどきだから進行がんにならない」ということになります。

しかし、現実は違うのです。早期胃がんの疑いだったものが、わずか1カ月半で胃がんとなり、EMRもESDもダメで、胃切除となったのです。

それは、早期がんの発見に力を尽くしている医者からすれば当たり前の事実です。しかし、現役の医者が声をあげないために、がんとがんもどき、などというとんでもなく間違った理論が横行するのです。

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