ウェルネスコラム「がん放置療法の嘘『放置して手遅れになった患者は多い』」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第1章】がん治療の嘘
がん放置療法の嘘『放置して手遅れになった患者は多い』

みなさんも「がんと診断されたら放置しなさい」という説を聞いたことがあるのではないでしょうか。ある医師が主張する意見です。しかし、本当にそうなのでしょうか。私は、はなはだ疑問であるといわざるを得ません。

医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく

医者の嘘
医者は自分の都合でウソをつく

実際、手術をしたくないといって放置した結果、胃がんが進行してしまった患者様が私のクリニックに相談に来ることもあります。これは、明らかにその医師の影響ではないでしょうか。

いま、このような誤った考えに取り憑つかれた患者様が日本中に相当数いるのではないかと思います。その医師は、自身の患者様、170名で自分の意見が正しいことを確認しているといいますが、たったそれだけの人数であれだけ堂々といい切ることができるものでしょうか?私には信じられません。

その医師の放置療法のために、陰で泣いている患者様数は170名どころではないはずです。

がん放置療法医師が認める唯一の免疫療法とは

その医師は、免疫療法に批判的な本を出版しています。この本で、免疫療法と呼ばれる治療法は医学的に効果が証明されていない、ということを書いているわけです。

一方で「本当に効く免疫療法もある」といっています。ただ、「強烈な免疫刺激があるから危険」だとしています。

これは何のことかといえば、前述の米国NIHの「LAK療法」のことです。「LAK療法」は、前述のようにNK細胞を使った免疫療法です。「LAK療法」では患者様から採取したNK細胞を3日間だけ培養し、活性化させた後に大量のIL-2(サイトカイン=免疫刺激物質)とともに体内に戻します。すると、元気なNK細胞が、がん細胞を攻撃して消滅させます。

ところが、IL-2を大量に投与すると、免疫刺激効果とともに強い副作用もあり、これが危険なのです。「LAK療法」の実験では、IL-2投与による肺水腫(肺に水がたまる)によって数名の患者様が亡くなっています。

米国NIHでは、3日以上NK細胞を培養すると、NK細胞が自滅してしまうため、短時間のリンパ球培養とIL-2を併用して、ICUで管理したのです。

結局「LAK療法」はNK細胞の培養が難しかったため、米国NIHもそれ以上の研究を行いませんでしたが、その効果はその医師も認めているわけです。

つまり、「免疫療法は医学的に効果が証明されていない」というのは間違いで、海外にはエビデンス(科学的根拠)が存在するのです。

私のクリニックでは、がんの治療法としてANK免疫細胞療法を行っていますが、これは免疫療法の一種で、LAK療法のエビデンスを基にした治療法です。

がん治療専門医たちは、免疫療法を一括(ひとくく)りにして、「エビデンスがないから効かない」「国が認めていないから効かない」といいますが、エビデンスがあり、効果が実証されている免疫療法を知らないか、知ろうとしないだけなのです。

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