コラム「悔いのないがん治療を受けるために」

コラム

書籍連載

【第4章】再発・転移を防ぐことが重要な”治療”
悔いのないがん治療を受けるために

がんと診断されたらANK免疫細胞療法

私は、機会があれば、「がんと診断されたら、まずANK免疫細胞療法を思い出してください」と訴えています。治療を始めるときに最初に見通しを立て、最適の方法を選択して組み合わせることが、がんとの闘いに克つために、とても大切なことだからです。要するに、初めにしっかりとした作戦を立てておくと、その後の戦いが有利に運べるということです。

がんと診断されたらANK免疫細胞療法

がんと診断されたら
ANK免疫細胞療法

なんの自覚症状もないまま、検診を受けたら末期がんだったということも少なくありません。しかし、ステージⅢとかⅣの末期でも、望みを捨てる必要はありません。一般に末期がんというのは、治療の方法が限られるからそういうのであって、治療法がある以上、そのステージが治療のスタートだと考えればいいのです。

がんの宣告後、最初にANK実施医療機関で医師に相談すれば、標準治療の手段も組み合わせながら、どんな手順で治療を進めていくかを、いっしょに相談することができます。しかし、標準治療をやり尽くしてからANK免疫細胞療法医に相談しても、選択肢は非常に狭まってしまっているでしょう。標準治療には標準治療が最善としているプロトコル(手順、組み立て)があります。その流れのなかで最善の治療を進めていったら、もうその武器は使えないかもしれないのです。例えば、耐性が生じてしまい、抗がん剤や放射線が使えなくなっているかもしれません。

最終的にANK免疫細胞療法を奏効させ、免疫力を回復して治療を終えるためにも、標準治療の手段を治療設計に組み込める意義は大きいのです。ですから、まずANK免疫細胞療法医に相談するところから治療を始めていただけると、患者様も医師も治療に取り組みやすいということは覚えておいていただきたいと思います。

がん治療には治療計画が大切

がん治療は、最初に綿密な治療計画を立てることが大事です。標準治療とANK免疫細胞療法を組み合わせる場合、いつの時点でANK免疫細胞療法を組み込むかがカギになります。

ANK免疫細胞療法は全額自己負担の高額医療ですが、保険で行なう標準治療も、患者様自身の負担額が少ないだけで、実際には毎月数百万円かかるものなのです。しかも、我が国のがん生存率の改善はこの10年ほとんど変化がありません(欧米では分子標的薬の普及で死亡率は減少傾向にあります)。高齢化社会でがんは増え続けます。2人に1人がんになるという時代、標準治療に100%依存していると、患者様の命だけでなく国の財政も破綻するのではないでしょうか。

世の中にはがんになる人とならない人がいますが、その明確な違いはNK活性だとわかっています。1つのがんを克服しても、何年後かに転移・再発でない全く別のがんが発生することがあります。ダブルキャンサーといいますが、それはもともと低いNK活性を標準治療でさらに低下させる結果、がん体質から抜け出すことができないからなのです。さらにがんが発生するトリプルキャンサーもあります。がんになりたくなければNK活性を高く保てばよく、進行がんを完全に克服するにはNK活性を健康な人並み(あるいはそれ以上)に引き上げなければなりません。

がんは1万人に1人の割合で自然治癒するといわれます。妊娠出産を経て、がんが消えた例もあります。何らかの要因で、がん特有の「免疫抑制の壁」を突破すると、体内に眠っている数百億位個のNK細胞が目覚めてがんを攻撃するのです。ANK免疫細胞療法で投与する高い生理活性を持つNK細胞は、体内でサイトカイン(免疫刺激物質であり発熱物質)を放出し、体内に眠っているNK細胞を目覚めさせる作用があります。その際に、発熱を伴います。

ANK免疫細胞療法は高熱を発生するので怖がられる方もいますが、それを続けると、いつか免疫抑制の壁を突破してがんが消滅するのです。

最も望ましいのは早期発見・早期治療

とはいえ、がんは早期発見・早期治療がいちばんです。私は、治療に困ったがん患者様を救うために、医師としての残りの人生をANK免疫細胞療法の普及に賭けようと決めています。しかし、本当に勧めたいのは、実は定期検診です。消化器の早期がんなら無痛内視鏡で治ります。それでがんが取れれば、わざわざ高いお金を払ってANK免疫細胞療法を受ける必要もありません。

無痛内視鏡というのは、鎮静剤を投与して意識レベルを低下させ、ご本人も気がつかないうちに検査や治療を行なう手法です。麻酔と違って意識が完全になくなるわけではなく、呼びかけに答えたり、体位を変えたりするときに声をかけると自分で動ける程度の意識レベルで実施します。熟練した医師が施術すれば、「いつの間にか終わっていた」と大多数の患者様がいうほど苦痛のない検査です。

また、内視鏡検査を受けると、診断と治療(手術)を一度ですませることもできます。検査中にポリープ(がんの予備軍)が見つかった場合、内視鏡で切除すれば確実に大腸がんの予防につながります。

早期発見・早期治療は、つきつめれば「予防的治療」に行きつきます。大腸がんはポリープを切除すればよいわけですし、胃がんの予防的治療は、慢性胃炎を治すことです。膵がんへの最善の対処は、膵炎を完治させることだと思います。最も理想とするところは、患者様をANK免疫細胞療法が必要な状態にしないことです。

これからも、進行がんの患者様を救うANK免疫細胞療法に邁進していきますが、同時に早期発見・早期治療と、予防的治療にも力を尽くしていきたいと考えています。

治療以上に大事なのは予防

最後に、医師が早期発見・早期治療に努めるのと同じぐらい、患者様の意識も大切だということを申し上げておきます。

まずは、定期検診を受ける習慣をつけてください。そして、生活習慣に見直すべきところがあれば、改善していきましょう。この本はがん治療をテーマにしていますが、がんの予防と生活習慣病の予防はいっしょです。

例えば、活性酸素を増やす喫煙や強いストレスなどは、がんの危険因子とされていますが、同時に血管を傷つけ、動脈硬化に伴う心疾患(心筋梗塞・狭心症)、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)などのリスクを高める要因でもあります。

日本人の死因のうち、がん、心疾患、脳血管疾患だ大きな割合を占めています。がんが3割、心疾患と脳血管疾患を合わせるとこれもまた、およそ3割になっています。これを予防できれば、死因の6割を遠ざけることができることになります。

また、日本人の半数は生涯のうちに糖代謝異常になるといわれています。糖代謝異常とは、糖尿病と、いわゆるその予備軍を指します。糖尿病は、進行すると失明に至る網膜症や、透析を余儀なくされる腎症など、さまざまな合併症が起こってきますが、それらの合併症も、多くは高血糖によって痛めつけられた血管の病気です。

私は、生活習慣病の9割ぐらいは、血管の老化によって説明ができるのではないかと考えています。そういう観点から、がん予防と同時に血管の老化予防も啓発しています。そして、丈夫な血管や粘膜、さらには弾力性のある骨などを作るために、鍵を握る栄養素として、とくにコラーゲンに着目しています(骨もカルシウムの塊ではなく、コラーゲンが弾力のある梁の役目をして、カルシウムを主とするミネラルをつなぎ合わせているのです)。

コラーゲンについての詳細は、血管の健康について論じた別の本『血管が若がえれば健康寿命はのびる』(幻冬舎メディアコンサルティング)に譲りますが、品質のよいコラーゲンの補給は、胃腸などの臓器の粘膜を強化し、間接的にがんの予防にもつながります。また、骨の質が高まると脊髄の働きがよくなり、免疫力を高めてくれる可能性もあります。プラセンタは胎盤抽出物なので成人が摂取すると免疫力を上げることが期待できます。

がんとの闘いを予防で始め、予防で終わることができれば、それがいちばんです。しかし、がんと診断されてしまったときは、ANK免疫細胞療法があることを思い出してください。

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