ウェルネスコラム「より早く、より経済的負担が少ない効果的な治療設計」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第3章】自己免疫でがんを消すANK免疫細胞療法
より早く、より経済的負担が少ない効果的な治療設計

標準治療とANK免疫細胞療法は補完関係

1対1でがん細胞をしらみつぶしにしていくANK免疫細胞療法だけで、大きながんを圧倒することは容易ではないことがわかると思います。一方、標準治療には、大きな腫瘍を取り除ける手術や、膨大ながん細胞をまとめて叩く抗がん剤のような武器があります。

がんと診断されたらANK免疫細胞療法

がんと診断されたら
ANK免疫細胞療法

そのため、大きながん、勢いのあるがんに対して、スピーディーに治療効果を上げる治療設計が可能となります。標準治療のいちばんのメリットは、勢いのあるがんに強力なブレーキをかける点にあるといえます。大きながんを切除したり、短期間に縮小させたり、勢いのあるがん細胞を強力に減らしたりできること。デメリットは、がんを殺す免疫細胞にもダメージを与えてしまうこと、進行がんの根治が苦手なことです。

対してANK免疫細胞療法のメリットは免疫力を高め、全身のがん細胞を最後まで追いつめ、完治を望めることにあります。デメリットは大きながんや勢いのあるがんに効果が現れるまで、時間がかかることです。

こうしてみると、標準治療とANK免疫細胞療法は、ほぼ完全に補完的な関係にあることがわかると思います。がんが大きく勢いが強い場合、標準治療で一気に小さくしてからANK免疫細胞療法を行なうなどの「組み合わせ」を考えれば、がんを効率よく叩き、さらに免疫力を回復して根治できる可能性が高まるのではないでしょうか。

私に限らず、ANK免疫細胞療法医は、そのような発想に立って、個々の患者様の治療設計に当たっているのです。基本は、ANK免疫細胞療法を標準治療と併用することでそれぞれの治療のメリットを最大限に引き出し、デメリットを極力打ち消すことです。

例えば、大きな腫瘍や勢いよく増殖しているがんを治療する場合、可能ならまずリンパ球を採取して、NK細胞の培養を始めます。そして、その間に標準治療(手術、放射線、化学療法など)で、効率よく腫瘍を縮小させ、がん細胞を減らします。その後、ANK免疫細胞療法を行なえば、標準治療で数を減らしたがん細胞に対してANK細胞が優位に立ち、しらみつぶしにして完治へ導くといったイメージが描けるのです。

標準治療とANK免疫細胞療法の補完関係

混合診療規制への理解を

医療関係者は熟知していますが、患者様に理解していただくためにここで触れておきたいのが「混合診療規制」です。

保険診療を行なっている医療機関は、同じ患者様の同じ病気に対して、保険の利かない治療法や薬を、保険の利く治療と併用することが原則として認められていません。もし保険の利かない治療法を取り入れるなら、ほかのすべての(保険が利く)治療や薬についても、患者様の全額自己負担をお願いすることになります。ANK免疫細胞療法は保険適用外の治療ですから、保険診療を提供している病院では受けられないということになります。

一方、自由診療でANK免疫細胞療法を行なっている医療機関は、もともとすべての医療サービスが全額自己負担です。ANK免疫細胞療法を実施している病院では、保険適用の薬にも保険は使えません。

私は混合診療解禁は反対です。国民皆保険制度が崩壊するからです。小泉政権の時代に日本医師会が混合診療解禁反対の署名活動を行なったことがあり、私は1100人の署名を集めました。個人開業医として日本一でした。

医師も患者様もルールは守らなければなりません。ですから、標準治療とANK免疫細胞療法を併用するといっても、1つの病院ですべての治療を受けられるわけではありません。そのことをよく理解し、スムーズにご自身やご家族のがん治療が進むようにしていただきたいと思います。まず、ANK免疫細胞療法医とよく相談して、「無理のない治療設計」をしてください。標準治療を受ける病院の主治医の先生にも、快くご協力いただけるように、よいコミュニケーションを保つことが肝要かと思います。

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