ウェルネスコラム「血管の老化を防ぐ新しい医療の誕生」

ウェルネスコラム

書籍連載

終章
血管の老化を防ぐ新しい医療の誕生

病気の根本的な治療と予防というアプローチ

高品質なコラーゲンが持つ血管の老化を防ぐ・若返らせるという効果は、健康食品市場だけでなく、医療の現場にも新しい可能性をもたらします。現在、血管の治療は外科的な対症療法が主流です。しかも、その効果は限定的で原因そのものを治癒させるような根本的な治療ではありません。

がんと診断されたらANK免疫細胞療法

血管が若がえれば
健康寿命はのびる

血管全体の約90%を占める毛細血管はあまりにも細く、外科的な治療が難しいケースも多くあります。血管や血圧の症状を緩和する新薬は次々に開発されていますが、これも多くは症状の緩和が目的です。統計を見ても、それらの新薬が生み出す発病を予防する効果は期待するほど高いものではありません。

いくら治療を受けても、原因そのものは治すことができず、大病院のICU、CCUに入院する血管疾患の重病患者は後を絶たないのが実情なのです。

これは老化した血管組織そのものを修復する方法はないと思われてきたからです。

もしコラーゲンの血管修復効果が認知され、広がっていけばどうでしょう。多くの方が健康寿命をのばし、これまでとは違うもっと本質的な治療のために医療機関を利用することができるようになるのではないでしょうか。

医療の側も変わります。

「病気になってから治す」のではなく、「病気にさせない」という予防医学のアプローチが重要になるはずです。

崩壊寸前の医療システム

これからを語る前に、医療の現状について少しご説明しましょう。

悲しいことに、日本の医療システムは今、崩壊しています。

1961年にスタートした国民皆保険制度は、長いあいだ、この国の医療の基盤を支えてきました。このシステムが我が国を世界有数の長寿国にしてくれたことは間違いのない事実です。しかし、超高齢化が急速に進んでいる現在、これ以上保険診療の項目を増やすことは難しいといえます。保険料の財源を生み出す現役世代が減少し、医療機関にかかる機会の多い高齢者が増加するのですから、当然の理屈です。

政府は医療費の膨張を抑えようと様々な施策を打ち出していますが、医療費削減の圧力はかえって医療現場の崩壊を招いてしまっています。2012年1月にアメリカの大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこんなレポートを発表しました。

「高齢化によって急増している医療費を抑える改革ができなければ、先進20カ国の多くが2010年代半ばにも信用力の失墜に直面する」

特に危険な国のひとつとして挙げられていたのが日本です。社会保障制度を改革しなければ財政は破綻し、これらの国の国債格付けは2020年にはジャンク(投資不適格)等級にまで下がってしまうだろうと予測しています。国債の格付けが下がればたちまち、我が国は破綻の道を歩むことになるかもしれません。厚生労働省の試算では2025年度には医療費は50兆円を超えると予想されています。わたしたちの命を守ってきた制度の土台はもはや崩壊寸前なのです。

こうした現実を知れば、誰もが「自分の健康は自分で守ろう」「病気になる前に健康に気を配っておこう」とお思いになるのではないでしょうか。そう考えると、昨今の健康ブームも当然だと思えてきます。サプリメントは、保険制度に頼れなくなった時代の新しい薬になることを期待されているのです。

医療の本当のニーズに応えるために

同じ変化が、医師の側にも求められています。

かつて医療は「病気を治す」ものでした。

医師が登場するのは、病気になってからです。ここでは多くの病気を治せることが、求められてきました。

しかし、近年では、がんなどの「早期発見」の重要性が強調され、生命に重篤な危険を及ぼす前に治療をするという考え方が広がっています。メタボリックシンドロームや糖尿病のような「生活習慣病」の早期発見と治療にも注目が集まるようになっています。

これもまた生命に関わる事態を未然に防ぎたいという流れのひとつだといえます。こうした流れは医療の質を上げる、進歩の道筋だったといって良いでしょう。

では、ここまでで良いのでしょうか。

わたしたちの望みは、血糖値や尿酸値を下げたり、がんの腫瘍を小さくしたり、骨密度を高めることではありません。現役世代では仕事や家事、育児などの活動を質・量ともに充実して過ごすことを願っているでしょう。そして一線を退いた方ならば、できるだけ長く生き生きと、豊かな老後の日々を送りたいと願っているはずです。

健康診断の数値ではなく、QOL(Quality Of Life 生活の質)を高めたい。

これが望みです。

わたしは、これからの医師、医療機関はこの願いを叶えるようなものであるべきだと考えています。

崩壊しつつある制度に安住せず、健康食品をただ排除するのでもなく、健康寿命を1日でものばしたいと願うすべての人たちとともに、 誰もが「病気にならない」、そして医師は「病気にさせない」予防医学を提供していくべきではないでしょうか。

血管を治し、老化現象を大きく食い止める高品質なコラーゲンという新しい選択肢の登場は、「病気にならない」という高品質な医療の幕開けを告げる第一歩だと考えています。

本コラムは8年続けたその研究成果の一部です。

これまでの「病気になってから治す」という常識を覆す、「病気にならない」新しい医療がみなさんの健康の一助になれば幸いです。

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