ウェルネスコラム「Case1 骨・関節」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第4章】血管だけでないコラーゲンの医療効果
Case1 骨・関節

骨粗しょう症への治療効果

血管年齢と同じく、身体の年齢を知る重要なバロメータになるのが「骨年齢」です。

がんと診断されたらANK免疫細胞療法

血管が若がえれば
健康寿命はのびる

骨は加齢によって衰えていくのですが、ここにも老化コラーゲンが関わっていると考えられます。

コラーゲンに興味を持ち始めたころ、クリニックでは、骨粗しょう症の治験(新薬の臨床試験)を行っていました。骨粗しょう症は、骨の形成速度よりも吸収(破壊)速度が高くなり、骨に小さな穴ができてスカスカになる(骨密度が低下する)病気です。閉経後の女性に多く発症し、骨が変形したり、激しい痛みを感じる疾患です。

一番の問題は骨折のしやすさです。高齢者が大腿骨や股関節を骨折すると、そのまま寝たきりになってしまうことが多いのです。

知人から坐骨神経痛の患者さんの症状がコラーゲンで改善していると聞いたわたしは、骨の痛みを訴える患者さんにお話をし、希望された7~8名にコラーゲンを差し上げました。1カ月後に感想を聞くと、なんとその全員が骨の痛みが何らかの形で軽減したというのです。わたしは、この結果に大変驚きました。コラーゲンは、まだまだ知られていない事実が多いのではないか。もしかしたら、素晴らしい医療効果があるのではないか。持ち前の探究心に火がついた瞬間でした。

解剖学の本を開くと、骨の組成の3分の1はコラーゲンでできていることが分かります。特に骨のフレーム(枠)部分を構成しているのがコラーゲンなのです。

鉄筋コンクリートに例えてみると分かりやすいかもしれません。

骨に含まれるカルシウムがコンクリートで、コラーゲンは鉄筋です。コンクリートは確かに頑丈ですが、それだけでビルを建てたら大変なことになってしまうでしょう。丈夫な建物をつくるには、鉄筋が欠かせません。

牛テールなどの骨を煮込んだスープをつくった経験のある方は、じっくり煮込んだ後の骨がグズグズになってしまうことをご存知でしょう。これは骨からコラーゲンが抜けた状態です。コラーゲンを失った骨は、フレームを失い、あのような状態になってしまうのです。 先天性骨形成不全症という生まれつきの病気があります。コラーゲン合成酵素が欠損しているために骨形成がうまくいかず、立つことも歩くこともできない難病で、だいたい10歳くらいまでしか生きられません。

ちなみに、通常使われる骨粗しょう症薬の多くは、カルシウム強化を目的にしています。この治療で骨の強度は増すのですが、弾力性は改善されないのでポキンと折れやすくなってしまうのです。先ほどの鉄筋コンクリートの例を考えれば、なぜそうなるのかご理解いただけるのではないでしょうか。そうです。現在の治療ではコンクリートばかりが補強され、鉄筋は老朽化したまま放置されているのです。

こうした思考を続けた結果、わたしは、 「コラーゲンによって骨粗しょう症患者さんの骨密度が上昇するのではないか」 という仮説を立てました。

しかしエビデンス(科学的証明)のない仮説は、いくら正しそうに見えても、まだ推論にすぎません。

そこで骨密度(BMD)の低い方で骨粗しょう症薬を一切使用していない30 名を3つのグループに分け、コラーゲン摂取と骨密度の関係について半年間、調べることにしました。

幸いクリニックには治験用の世界標準型・骨密度測定装置(DXA)がありました。

通常の診療所にある簡易型の測定装置とは違い、これを使えば椎体や大腿骨を正確に測定することができます。更に我が国の骨密度測定の権威である埼玉医科大学内分泌科の教授に骨密度(椎体)測定の指導を仰ぐことにしました。

実験では、各グループ10名ずつに分け、それぞれ、グループ1はコラーゲン2.5グラム、グループ2はコラーゲン5グラム、グループ3はコラーゲン2.5グラムに加えカルシウム、リン、ビタミンD3群を配合したものを飲んでいただきました。

そして、世界標準である「デキサ法」で測定し、1カ月後、3カ月後、6カ月後と3回骨密度を計測しました。

その結果が下のグラフです。

血管7

最も顕著な効果が出たのはグループ3(コラーゲン2.5グラムとカルシウムやリンといったミネラルなどを配合したグループ)です。6カ月後に骨密度が3.24%上昇したことが分かりました。測定に用いたデキサ法には誤差がプラスマイナス1%程度あるため、3%以上の上昇がないと科学的に有意とはいえません。残念ながら他の2グループは3%未満だったのですが、このグループ3に見られた上昇率は、従来の骨粗しょう症薬の効果(1年で約3%)と比較しても遜色ない値だったのです。

つまり、ビタミンD3やカルシウム、リンなどと一緒に処方することで、コラーゲンは骨密度の上昇に効果を発揮するのだといえるでしょう。

この骨密度上昇効果とメカニズムが更に解明されていけば、骨粗しょう症治療の新たなパラダイムになるだけでなく、骨折による寝たきりを予防する道も開けるのではないかと期待しています。

コラーゲンは、血管だけでなく骨の老化も食い止められる可能性があるのです。

骨密度が12%上昇し、快適なひとり暮らしを満喫中 S・Tさん(89歳女性)

2001年ごろから骨粗しょう症となり、背中から腰まで9カ所を圧迫骨折してしまいました。痛みがひどくなると入院をし、落ち着くと退院という生活を数年間、繰り返していたのです。

骨密度は0・600でしたが、2008年に再び圧迫骨折をしてから、更に低下してしまいました。そのころ、石井先生に骨粗しょう症薬と一緒に、コラーゲンを勧めていただきました。すると、いつの間にか、常にずっしり感じていた腰の重みが気にならなくなっていたのです。

*S・Tさんの骨密度の変化(測定はデキサ法による)
2008年2月 0・533
    ↓
2009年4月 0・599
(1年2カ月で12.4%の上昇)

起床時のつらい痛みは、もうほとんどありません。急な激痛も減りました。

おかげで、人混みのなかへも平気でひとりで出かけられるようになったのです。

ただ中腰で作業をしていると、たまに腰にズキンとくることがあります。そういうときは、ベッドやこたつで横になり、安静にして過ごします。でも、最近はそんなこともほとんどなくなりました。

ひとり暮らしなので、毎日朝の7時半ごろに起きて、まず腰にバンドをつけ、うがいをしてすぐにビタミンCが入ったアセロラジュースでコラーゲンを飲むのが日課です。最近は、プラセンタのカプセルも飲むようになりました。その後30分ほど経ってから朝食を摂っています。

買い物は、押し車を押して自分で行きますし、天気が良いときは近所を20〜30分くらい散歩することもあります。バスでちょっと遠出して、巣鴨のとげぬき地蔵をはじめ、いろいろな神社にお参りに行くのも楽しみのひとつ。年齢のわりに肌がキレイねってよく褒められるようになりました。週1回は友達とカラオケスナックで歌ったりもします。

外出していても、まったく疲れは感じません。同年輩の方は「膝が痛むから座るのがつらい」なんていいますが、それも平気。わたしはどこででも座れます。冷蔵庫の下の方のものを取るときも、いちいち座って取り出したりするくらいです。

自分でひと通りのことはできますが、腰には注意しないといけませんから、週に2回、ヘルパーさんに重たい買い物とゴミだしだけはお願いしています。

通院も自分ひとりで行きます。腰の治療は近所の整形外科でやってもらって、石井先生に会うのは月に1回。地下鉄に乗って、日本橋の三越で石井先生のコラーゲンや、その他の買い物をして、先生の診断を受けて帰るのがお決まりの道順になりました。

関節痛などの損傷した軟骨・椎間の再生効果

関節は、2つ以上の骨が接するところです。激しい動作の際に骨が傷つけ合ったり、周辺の組織を傷めてしまうことのないよう、関節部の骨の先端は弾力性の高い軟骨になっています。軟骨と軟骨のあいだには潤滑油の役目を果たす滑膜があります。この仕組みのおかげで様々な動きが可能になっているのです。

コラーゲンは、こうした関節痛や関節リウマチの症状改善にも効果を発揮しています。

軟骨部を構成する成分としては、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸がよく知られているのではないでしょうか。東京農工大学名誉教授・藤本大三郎先生によると、コラーゲンは骨だけでなく軟骨のフレーム(枠)も形成しているとのことです。このフレームがしっかりすることで、軟骨内にあるグルコサミンやヒアルロン酸を保持できるようになると考えられるのです

これに対して、整形外科で行う一般的な関節痛治療はヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸でいったんは痛みが治まりますが、残念ながら、根本的な解決にはなりません。

この治療は一時的に痛みを軽減する対症療法にすぎず、加齢現象だから少しずつ進行していくのは仕方ない、というのが現実です。

その結果、治療を続けていても関節の痛みが悪化していき、ついには、歩行すら困難になるというケースが少なくありません。

一例を挙げましょう。

胃の病気で通院されたM・Aさんという女性は変形性股関節症と診断され、整形外科では人工関節の手術を提案されていました。人工関節にした場合、リハビリをすれば痛みなく歩行することが可能になりますが、10 年ごとに再手術をしなければならず、多額な費用がかかります。そこで手術に踏み切る前にコラーゲンを試してみるよう提案したところ、軟骨が再生し、その後も手術なしで生活を営めるようになったのです。

軟骨の一種である、椎間板の改善例もご紹介しておきましょう。

人体を支える大黒柱ともいえる背骨は、24個の椎骨をブロックのように積み重ねた構造になっています。椎骨と椎骨のあいだにある空間を「椎間」といい、ここにあるのが軟骨の一種「椎間板」です。椎間板はゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む線維輪からできており、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。椎間板は本来やわらかいのですが、加齢によって硬くなってしまうのです。このことが、年をとると腰痛が起こりやすくなる大きな原因となっています。

これは血管とまったく同じ、老化コラーゲンによる症状だと考えられます。

ひどい腰痛に悩んでおられた50代の男性患者さんの事例です。

翌日からコラーゲンを一日5グラムずつ飲み続けていただいたところ、4カ月半後には腰痛が消失したのです。

レントゲン写真でも第3~第5腰椎の椎間が復活していることが確認できました。それだけではなく、椎骨にできていた棘突起(トゲ状のギザギザ)が消え、背骨全体の形状も、人間の背骨本来の形であるなだらかなカーブ(前弯)を描くようになるまで回復していたのです。

この改善が起こった4カ月半のあいだ、患者さんは他の腰痛治療はまったく受けていないとのことです。

コラーゲンによって、椎間板が若返ったのだと考えれば納得がいくのではないでしょうか。

変形性股関節症の痛みが軽減、5年以上手術なしで生活 M・Aさん(61歳女性)

わたしはもともと、先天性の右変形性股関節脱臼があり、1歳のときに治療を受けたそうです。ずっと忘れていたこの事実を思い出したのは45歳のとき。

坐骨神経痛を診てもらった整骨院でそのことを指摘され、 「将来、股関節症になりますよ」といわれたのがきっかけでした。

それでも特に気にすることなく日常生活を送っていました。ところが50歳を過ぎたころから、気付かないうちに足をかばって歩くクセがついていたのです。

友人に歩き方のことをいわれて、整形外科でX線撮影をしてもらったら、すでに中期にまで進行した右変形性股関節症でした。手術以外の治療法はなく、歩行が困難になったら手術のために来院するよういわれました。

症状の進行を遅らせるには杖が良いと聞き、歩行訓練と水中トレーニングを受け、痛みが強くなってからは整骨院に通って、電気治療と整体をするようになりました。これでかなり改善したと思います。ただ寝返りをうったときの痛みからは解放されず、ただ「1年でも手術を先のばしにしたい」という気持ちで過ごしていたんです。

翌日から、毎朝5グラムのコラーゲンを起床直後に飲むようになりました。

その後30分、飲食はしません。いつの間にか寝返りの痛みが消えていたことに気付いたのは、3週間後のことでした。足の爪を切るのにずっと苦労していたんですが、これも気が付いたら楽にできるようになっていました。以来、5年以上飲み続けています。

この病気は基本的に手術しか治療法はないようです。今も骨の変形が戻ったわけではないのですが、症状の進行は遅らせられていると思います。杖を使いながらではありますが、娘たちの結婚・出産の手伝いもできましたし、母の看病に中国地方まで毎月1回出かけることもあります。少なくともわたしはコラーゲンのおかげで病気と付き合いながら、生活の質を高めることができたと思っています。

関節リウマチの激しい痛みから解放 M・Hさん(55歳女性)

2011年12月に年賀状を手書きした後、右手の指2本のつけ根付近に強い痛みが出ました。整形外科で血液検査を受けたところ、関節リウマチとの診断。

それから週に2〜3回指に振動を与える機械を使ったり、足の裏・首を温める治療、更に痛み止め、胃薬も飲みましたが、症状は改善されず、着替え、トイレ、料理で包丁を使うのも辛い日々が続いたのです。

やがて免疫抑制剤を使用するようになりました。

免疫抑制剤を使うと痛みはなくなりますが、飲み続けると、がんなどの病気にかかるリスクが高まってしまうそうです。一生このまま飲むことに不安があったので、いろいろなサプリメントを試したのですが、初めて効果が実感できたのが先生に教えていただいたコラーゲンでした。飲み始めて1カ月ほどで強い痛みが治まり、眠っているときに、痛みで目が覚めることもなくなったんです。

痛みがまったく消えたわけではありませんが、強い痛みはないので、日常生活が楽に営めるようになりました。

一番うれしかったのは、免疫抑制剤を飲み続けることへの不安がなくなったことでしょうか。

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