ウェルネスコラム「血管を揉むと本当に健康になれるのか」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第1章】あなたの寿命は血管の健康が左右する
血管を揉むと本当に健康になれるのか

血管の老化対策に医療機関が取り組まない理由

ここまでお読みになれば、血管の老化という課題さえ克服すれば、わたしたちはもっと健康的な生活を営むことができるはずだと、容易におわかりになるでしょう。

がんと診断されたらANK免疫細胞療法

血管が若がえれば
健康寿命はのびる

ところが、これまでの医療は「老化」の問題にあまり真剣に取り組んできませんでした。老化は病気ではなく、誰にも避けることのできない不可避なものという捉え方が一般的だったのです。

「老化現象だから仕方ない」
「年をとれば抵抗力が落ちるのだからしようがない」

といってあきらめてしまっていたのです。


特に血管の老化に関しては、本質的な治療法はありません。


先ほどご紹介した高脂血症薬のような間接的な治療薬、外科手術による治療法はありますが、血管の老化(血管組織の劣化、動脈硬化など)を直接食い止めたり、改善したりする効能を持つ医薬品はないのです。


「老化が進めば、血圧も上がるし、動脈硬化も進んでしまう。血管も老化するのは、ある程度仕方がない」


これが医療機関の常識なのです。


血管マッサージは効果があるのか?

こうした現状に対し、巷では空前の健康ブームが続いています。


セルフメディケーションという言葉が使われるようになり、多くの方々が様々な健康法や健康食品、サプリメントに関心を持つようになりました。


誰もが自らの健康に関心を持つことは素晴らしいことだと思いますが、自立した生活が営める「健康寿命」をのばすためには、医療機関や薬に頼っているだけではいけません。

日々の生活のなかで、病気になるリスクを最小限に抑えるような習慣を各自が持つことが大切です。


しかし、実際に効果は出ているのでしょうか。


血管のセルフケアとしては「血管マッサージ」「指揉み」といった方法が注目を集めているようです。血管と同じ脈管に分類されるリンパ管には、リンパマッサージがあるのですから、適切な場所にきちんとした刺激を与えればある程度の効果は期待できるかもしれません。マッサージが「血管をやわらかくする」というのは、このようなイメージからくるのでしょう。硬くなって蛇行した血管の流れを定期的に改善するケアには効果的かもしれません。


ただ、この方法も、血管の組織そのものの老化を食い止めることにはならないと思います。


血管のアンチエイジング

わたしは、8年以上にわたる臨床研究の結果、これまでとはまったく違うアプローチで血管の老化は食い止められるという確信を得ました。


それは血管組織を構成している重要なたんぱく質、コラーゲンに注目した方法です。


近年、医学の世界でも抗加齢(アンチエイジング)という分野の研究が進展をみせるようになっています。アンチエイジングというと美容のイメージが強いかもしれませんが、本来は老化現象を科学的に解明する医学分野です。これまで「どうすることもできない」とあきらめられていた老化にまつわる諸症状を改善しようという試みです。


血管の老化を食い止めることは、まさにこの抗加齢医学、そして「病気にならない」予防医学を可能にすることなのです。


では次章から、血管の老化と動脈硬化が起こるメカニズムとその解決方法について詳しく解説しましょう。

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