ウェルネスコラム「血管の老化が寿命を縮める」

ウェルネスコラム

書籍連載

【第1章】あなたの寿命は血管の健康が左右する
血管の老化が寿命を縮める

病気の9割は血管の老化で説明がつく

加齢による血管の老化は生命そのもの、つまり死にも深く関わってきます。

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血管が若がえれば
健康寿命はのびる

日本人の死因トップ3は、がん、心疾患(心不全、心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳卒中、脳出血など)です(厚生労働省『平成20年人口動態統計の年間推計』より)。このうち2位の心疾患、3位にあたる脳血管疾患が起こる引き金となるのは動脈硬化、つまり血管が硬くなってしまい、内部で血液が流れにくくなるという病気です。この血流の詰まりが心臓や脳といった重要な器官付近で起こると、死を招いたり、重篤な後遺症が残ったりします。
こうした死因をすべて「血管の病気」というくくりで考えるならば、日本人の死因1位は「血管の病気」といえるのです。

また別のデータから見ても、死因トップ3の割合は、1位のがんが30%です。2位の心疾患が15.9%、脳血管疾患は11.1%ですが、合わせると27.0%。つまり、日本人の死因の約3割は血管に関わる疾患にあるのです。
そして、老年期における心疾患、脳血管疾患の死因に占める割合は、がんよりも高くなることが知られています。
その理由は明らかです。加齢によって、血管がどんどん劣化していくことで心疾患や脳血管疾患の発症リスクが高くなってしまうのです。
わたしは生命に関わる恐ろしい病気のおよそ9割は、血管の老化によって発症リスクが高まると考えています。

血管の健康が健康寿命をのばす

2012年に厚生労働省がまとめたデータでは日本人の平均寿命は、男性が79.44歳、女性が85.90歳と、日本における平均寿命はのび続けています。
しかし、この数字からは見えてこない現実があります。

それは、高齢者の健康状態です。たとえ長生きであったとしても、寝たきりだったり深刻な持病を抱えていたりしては、真の意味での「長寿」とはいえません。実際、我が国では多くの高齢者がせっかくの余生をそうした苦労や不安を抱えて暮らしているという現実があります。

健康な状態で生活をおくることのできる期間のことを「健康寿命」といいます。
これは国連のWHO(世界保健機関)が提唱した概念で、いわゆる「寝たきり」や「認知症」といった介護を要する期間を除いた寿命のことです。

日常生活に制限がなく、自立できている期間と表現されることもあります。
実は日本は、寝たきりの期間が平均6年以上あり、欧米各国と比べ、ひじょうに長いのです。そこで平均寿命をのばすだけでなく、この健康寿命をのばし、寝たきりなどの不健康期間を減らすことが重要視されるようになりました。
医療の世界の言葉でいい換えるなら、QOL(Quality Of Life 生活の質)の高い期間をのばすことこそが、真の意味での「長寿」といえるでしょう。

健康寿命をのばすためには、早い時期から健康な生活習慣を身につけ、きちんと身体のメンテナンスを行うことが大切です。
このとき最も重要なのが血管の健康、つまり、血管の寿命です。

健康寿命は、血管の健康維持によってのばすことができるのです。

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