がん免疫療法には欠かせないNK細胞とADCC活性について

ANK免疫細胞療法

ADCC活性とNK細胞について

欧米では分子標的薬ががん治療薬の主役になってきましたが、その中でも抗体医薬品のいくつかはADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)を作用機序としています。つまり抗体の一部が標的細胞に結合し、別の部分がNK細胞に結合することでNK細胞の傷害活性が高まるという効果です。NK細胞そのものを増殖するANK免疫細胞療法の治療にあたってはADCC活性を作業機序とする抗体薬品との併用がよく検討されます。

ADCC活性とは?

ADCC(Antibody-dependent cellular cytotoxicity:抗体依存性細胞傷害)NK細胞や単球などの白血球が、抗体を介してがん細胞などの標的細胞を殺傷する活性を高める機能のことです。

がん細胞に抗体が結合すると、その抗体がNK細胞といった免疫細胞を呼び寄せ、がん細胞を殺傷する効率が高くなります。あるいは抗体とNK細胞の複合体ががん細胞に結合する場合も同様に殺傷効率が高くなります。これがADCC(抗体依存性細胞傷害)活性です。

ADCC活性とNK細胞について

抗体は免疫系の中で重要な役割を果たしており、また、リンパ球には抗体を利用する機構が存在しています。特にNK細胞は、抗体のFc部分により結合しやすくなりADCC(抗体依存性細胞傷害)活性が誘導されます。ADCC(抗体依存性細胞傷害)活性を誘導できれば、より効率よくNK細胞ががんを殺傷していくことができます。

このグラフは、一定数のがん細胞と、免疫細胞を一緒に培養し、一定時間内に傷害されたがん細胞の比率を表しています。つまり、がん細胞を傷害する効率を示すものです。

がん細胞を傷害する効率を示すグラフ

ご覧の通り、ANK免疫細胞療法とADCC(抗体依存性細胞傷害)活性を併用すれば、がん細胞の高い殺傷効率が得られています。

(提供元:リンパ球バンク株式会社 各培養技術の体外環境での傷害活性を社内比較したものです。)

  1. *1.T-LAKとは、最も普及しているキラーT細胞を教育せずに増殖させたものです。
  2. *2. CTL とは、キラーT細胞を教育して増殖したものですが、がん細胞を殺す力はANK細胞療法よりはるかに弱いものです。しかも、がん細胞はしばしば姿を変える事がありますがCTLは姿を変えると認識できない為、教育されたがん細胞以外攻撃できないという弱点を持っています。
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